真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.10.19 06:45

【徹底考察】菊花賞(G1) サトノダイヤモンド「まさかの辛勝だった神戸新聞杯を徹底解剖。無冠の大器はC.ルメールの手腕で『淀の長丁場』を乗り越えられるのか」
監修=下田照雄(栗東担当)

『考察』
皐月賞(G1)で1番人気、日本ダービー(G1)でも2番人気に推されながら、まさかの無冠で春シーズンを終えたサトノダイヤモンド。
もうこれ以上の負けが許されない秋を迎えたが、初戦の神戸新聞杯(G2)では単勝1.2倍に推されながらも、最後までミッキーロケットに食い下がられてクビ差の辛勝だった。
管理する池江泰寿調教師は「地球を1周しても(着差は)変わらない」と笑い飛ばしたが、師に似合わない”感情的な言葉”が逆に危機感を覚えさせる。まずは前走の神戸新聞杯を振り返ってみたい。
良馬場で行なわれた神戸新聞杯。サトノダイヤモンドの単勝は1.2倍、2番人気のエアスピネルが6.7倍だったことからも、まさに一本被りの人気だったことがわかる。
イモータルが遅れたが、他は各馬揃った順調なスタート。外から2頭目の発馬となったサトノダイヤモンドもまずまずのスタートを切って進路確保すると、無理せず中団へ。それを見るようにして、大外からスタートしたミッキーロケットが続いた。
ハナを切ったロードヴァンドールが後続を離しながら逃げていたものの、1000m通過は61.4秒。前のレースのムーンライトハンデ(芝2000m、1600万下)の1000m通過が59.6秒であり、2番手の馬が2着に粘っていることからも、やはりペースは遅い。
ただし、ここから”直線のヨーイドン”にならないところが、この世代がハイレベルと言われる所以か。
ペースが急激に上がったのが、残り800mを切った辺りから。見た目に大きな動きはないが、この時点ですでに残り800mから600mが11.6秒。軽快に逃げていたロードヴァンドールが、あっという間に馬群に飲み込まれている。
PICK UP
Ranking
5:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA 鼻血を出しながら未勝利馬が初勝利! ウオッカ、オルフェーヴルら過去の名馬も苦しんだ難病、サラブレッドに及ぼす鼻出血の影響が人間と決定的に異なる理由とは