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【徹底考察】菊花賞(G1) サトノダイヤモンド「まさかの辛勝だった神戸新聞杯を徹底解剖。無冠の大器はC.ルメールの手腕で『淀の長丁場』を乗り越えられるのか」


 つまり、ディープインパクト産駒ながら菊花賞で活躍できるだけのスタミナ的な要素を持っていたということだが、サトノダイヤモンドにはそれがない。

 ただ、例外的な存在として昨年2着のリアルスティールは、サトノダイヤモンドと同様……いや、本馬以上にスタミナ的要素に乏しいディープインパクト産駒だった。

 したがって、本馬が多少の距離不安を絶対能力の高さでねじ伏せてしまう可能性は十分にある。ただ、春のクラシック2戦でほぼ互角の戦いを演じてきたディーマジェスティとのギリギリの勝負になれば、距離適性が明暗を分ける可能性は決して低くない。

≪結論≫

『考察』で述べた通り、サトノダイヤモンドとミッキーロケットの神戸新聞杯の走り自体はほぼ互角だったが、2頭の「状況」には大きな開きがあった。続く菊花賞で、またもサトノダイヤモンドとミッキーロケットが互角の走りを見せる可能性は低いはずだ。

 それはミッキーロケットが弱いのではなく、サトノダイヤモンドがそれだけ強いということ。【血統診断】では距離不安について述べたが、同時にそれを跳ね除けてライバルをねじ伏せてしまう可能性があることは紛れもない事実だ。

 春先から何度も述べている通り、本馬の走りは雄大だが、その分瞬時の加速性に欠ける。大型車のようなものでMAXスピードは極めて高いが、そこに至るまでに時間が掛かるのが特徴だ。ミッキーロケットの強襲に一瞬反応が遅れたのもそのためだ。

 それだけに4コーナーの下りを加速に使える菊花賞の京都外回りは「ベストコース」といえる。

 ちなみによく取り沙汰されるきさらぎ賞は確かに京都外回りのレースだが、サトノダイヤモンド自身は最後の直線までほぼ加速していない。したがって、本当のロングスパートが見られるのは今回が初となるだろう。

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