GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】モーリス  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】天皇賞・秋(G1) モーリス「札幌記念でまさかの敗戦を喫したマイル王が挑む距離の限界。しかし、最大の『不安材料』は距離よりもむしろ……」

【この記事のキーワード】, ,

 美浦のウッドチップコースで行われた1週前の追い切りでは、同じく天皇賞・秋に出走予定のサトノクラウンと併せ馬を行ない先着。陣営はスポーツ報知の取材に対して「至って順調。この日も長めからしっかり追った。馬体は少し増えているけど、このひと追いで締まってくると思う」と順調な調整を強調している。

【血統診断】

morisukettou.jpg

 結論から述べると、血統的に中距離はむしろ歓迎なはずだ。血統構成だけを見れば、父スクリーンヒーローのもう一頭の代表産駒ゴールドアクター(有馬記念)よりも長い距離をこなしてもおかしくないほどスタミナに優れた配合だ。

 母メジロフランシスこそ未勝利だが、祖母メジロモントレーは牝馬ながら2500mのアルゼンチン共和国杯を制すなど、豊富なスタミナとパワーを持つ。母父のカーネギーにしてもスタミナやパワーに寄った典型的な欧州馬だ。従って、本来とてもモーリスのようなスピード溢れるマイラーが生まれる配合ではない。

 ただ祖父のグラスワンダーは、1400mから2500mまでの重賞勝利がある日本競馬史に残るオールラウンダー。隔世遺伝によって、マイルで高いパフォーマンスを誇るモーリスが長い距離をこなせる可能性は十分にある。

 ただし、競走馬の距離適性は血統だけで判断できるものではない。菊花賞と天皇賞・春を制したキタサンブラックがその典型で、気性や操縦性によって競走馬の距離適性は大きく左右される。

 例えば、菊花賞馬エピファネイアやダイヤモンドSをレコード勝ちしたモンテクリスエスを輩出したシンボリクリスエスは、その一方で1400mのスペシャリスト・サンカルロの父でもある。シンボリクリスエス×クラフティプロスペクター(アグネスデジタルの父)という配合のサンカルロは、本来マイル以上をこなしてもおかしくはないが、その気性の激しさゆえに短距離を主戦場としていた。

【徹底考察】天皇賞・秋(G1) モーリス「札幌記念でまさかの敗戦を喫したマイル王が挑む距離の限界。しかし、最大の『不安材料』は距離よりもむしろ……」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. JRA「カラ馬」シルヴァーソニックに拍手喝采のなぜ!? 川田将雅が落馬も…天皇賞・春(G1)“神騎乗”に「天才ジョッキー見えた」の声
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. JRA川田将雅「嫌われ役」からイメージ激変、近寄りがたい「委員長」が愛されキャラに変身の裏事情
  5. JRAファン感でルメール騎手が「ブチギレ」!? フランス語でまくし立て後輩騎手を”ガラス瓶”で殴打!顔面蒼白デムーロ騎手「ウソでしょ……」
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
  8. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  9. 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
  10. 元JRA藤田伸二氏「馬主に金返さなアカン」自爆落馬の川田将雅に喝! 騎乗停止は回避も過怠金わずか10万円、「甘過ぎる」処分に賛否?