真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.10.25 06:20
【徹底考察】天皇賞・秋(G1) モーリス「札幌記念でまさかの敗戦を喫したマイル王が挑む距離の限界。しかし、最大の『不安材料』は距離よりもむしろ……」
監修=永谷 研(美浦担当)
他にも一昨年の高松宮記念の勝ち馬コパノリチャードは、ダイワメジャー×トニービン×カーリアン×ブラッシンググルームというスタミナに優れた配合ながら、皐月賞で逃げバテ、NHKマイルCでも逃げバテて、結局は短距離に矛先を向けた典型的なスプリンターだ。
そういった例からも血統的な側面だけで、モーリスが中距離向きと判断するのは早計だ。血統的は、その馬を計る指標の一つに過ぎない。
≪結論≫
今回のモーリスにとって最大の焦点となるのは、やはり「2000mでも従来のパフォーマンスを発揮できるのか」ということだろう。
すでに昨年の安田記念でG1初制覇を果たしてから、マイルCSも制して春秋統一マイラーとなっているモーリス。マイル王が距離の限界に挑戦するケースは決して珍しいものではなく、過去にも例がある。過去に統一マイラーとなった9頭の2000m以上の「最高成績」は下記の通りだ。
ニホンピロウイナー 天皇賞・秋 3着
ニッポーテイオー 天皇賞・秋 1着
オグリキャップ 有馬記念 1着
ノースフライト エリザベス女王杯 2着
トロットサンダー 未出走
タイキシャトル 未出走
エアジハード 天皇賞・秋 3着
アグネスデジタル 天皇賞・秋 1着
ダイワメジャー 天皇賞・秋 1着
やはり2000m以上のレースで最も距離がマイルに近い天皇賞・秋に良績が集中しているが、このクラスになると最低でも「馬券圏内」には食い込んでいる。つまり、決してベストではないかもしれないが、「ずば抜けて高いマイル能力があれば、2000mで不利を埋めることは可能」ということになる。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!