エイシンヒカリ、ラブリーデイの追い切りに不安要素? 競馬評論家鈴木和幸の天皇賞(秋)追い切り診断
ヤマカツエースは坂路で単走、強めに追って52秒4-38秒2をマークしたが、ラスト1Fが13秒0とかかったように伸び脚はイマイチ、少し外にもたれかげん、頭の高さも気になった。中間、ハードに乗り込まれてはきたが変わり身は薄い。
昨年の勝ち馬ラブリーデイはルメールが手綱をとり、ウッドの4Fからの併せ馬で1馬身先着の52秒4-37秒4ー11秒8。時計的には申し分がないし、余裕残しにも見えたが、ルメールが「直線がめちゃ速かった。コンディションは100%」というほどのシャープさはなかった。むしろ、伸びやかさに欠けたようにも見えた。もっとも、この馬は調教であまりよさを見せる馬ではなく実戦タイプ、私の取り越し苦労かも知れない。
「体調整わず」で毎日王冠を自重したリアルスティール、これが吉とでたようで、先週19日の1週前追い切りでは大きく先行していた併走相手を楽々捕らえ、2馬身先着、ウッド6F82秒7-37秒4-12秒1をマークした。今週は坂路で単走、しまい強めに追って53秒8-38秒4-12秒5の合格時計が出た。ただ、難をいうと外に逃げるようなシーンがあったし、動きの切れもひと息の感。間に合ったが絶好調とはいかない。
木曜追いのルージュバック、前走後に放牧に出て美浦帰厩が10月20日と遅い。これを案ずる向きもあったようだが、一切心配無用。今週の追い切りで3頭併せ最先着、時計はといえば4F52秒0-37秒4-12秒4の速さだったからである。それも残り200メートルから軽く仕掛けられただけ、瞬時に反応しての3馬身先着だから文句なし。ピーンと張りつめた馬体は、まぶしいくらいのピカピカの毛づや、これひとつをとっても体調のよさがはっきり。気負い込みのない、この日の精神状態を保てれば、ブエナビスタ以来の牝馬の盾制覇も見えてくる。
ロゴタイプはウッドで6Fから単走、徐々にスピードを上げてラスト1Fをいっぱいに。83秒3-38秒0-12秒7の時計なら合格点をやってもいいが、追われての反応が鈍く見えたし、フットワークそのものが軽快さ不足に映った。見せ場ひとつなかった毎日王冠からの急変はない。
以上となりますが皆様の参考になれば幸いです。
なお私の天皇賞(秋)やスワンステークス(G2)、アルテミスステークス(G3)などの重賞最終予想はコチラで公開しておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
(文=編集部)
※この記事はPR記事です。
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