JRA CBC賞(G3)世界のゴドルフィンに見込まれた「ハンデ重賞の名人」が急浮上!? 異例の阪神“延長戦”で「重馬場の鬼」が波乱の使者に!
例年6月に開幕し、宝塚記念(G1)と共にフィナーレを迎える初夏の阪神開催。しかし、今年は京都競馬場の改修工事の影響で“延長戦”が実施される。毎年中京で開催する5日のCBC賞(G3)も、今年は阪神で行われるのだ。
雨の影響でサートゥルナーリアやラッキーライラックといった強豪が伸びあぐねる中、重馬場得意のクロノジェネシスが、スイスイと後続を突き放した宝塚記念(G1)を記憶しているファンも多いことだろう。
今週のCBC賞は、そんな宝塚記念を経て行われる上に、今週も阪神競馬場は金・土・日と雨予報。今夜には強い雨が降る見込みで、相当荒れた馬場での開催は避けられない。
こうなってくると勝負の鍵を握るのは、本来の能力よりも「適性」であることは先週の宝塚記念の結果からも明らかだ。
「道悪は問題ないですね」
そんな特殊な状況の中、雨を歓迎しているのがハンデ重賞の鬼・酒井学騎手だ。酒井騎手といえば、体重の調整が難しくなるベテランながら軽ハンデ馬に難なく乗れるウエイトの軽さが魅力。先月のマーメイドS(G3)でも、ハンデ50kgの7番人気サマーセントで勝利し、波乱の主役になったばかりだ。
今回のCBC賞で騎乗するロケット(牝5歳、栗東・石橋守厩舎)も、52kgと恵まれたハンデでの出走となる。キャリアこそ12戦4勝と目立ったものではないが、雨で馬場が荒れた際は【2.1.0.2】。馬券圏外の2戦も4着という重馬場のスペシャリストだ。
「酒井騎手は今回がロケットとの初コンビになりますが、同じハンデ重賞のマーメイドSのサマーセントで結果を残したからでしょうね。というのもサマーセントとロケットは共に、ゴドルフィンの所有馬なんですよ。酒井騎手が今年、ゴドルフィンの馬に乗ったのはマーメイドSのサマーセントが初めてでしたし、そこで結果を残したことでお眼鏡に適ったんでしょう。
幸英明騎手からの乗り替わりで初コンビというのも、サマーセントとまったく同じパターンですね。ロケットは今回が初のスプリント挑戦になりますが、幸騎手からは『1200mの方が合いそう』というアドバイスがあったみたいですよ。もともと1400mでハナを切るスピードを持っている馬だけに、逆に楽しみの方が大きいですね」(競馬記者)
また、前走の安土城S(L)で2番人気に支持されながらも7着に敗れたロケットだが、最後の直線で不利を受けたことが、今回に限っては逆に有利に働いている可能性もあるという。
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