JRA一大ムーブメントが「ノーザン×藤沢和雄」を動かす!? スプリンターズS(G1)鞍上発表に「#グランアレグリア池添乗り替わりに抗議します」が勃発!
今年5月、Twitter上であるハッシュタグが話題になった。
「#検察庁法改正案に抗議します」
これは検察官の定年延長を可能にする検察庁法の改正案について異論を唱えるもので、多くの著名人も賛同したことで、ニュースにも取り上げられ一大ムーブメントとなった。NHKの分析によると8日の夜に最初の投稿があり、2日後にはリツイートを含めて100万件を突破したようだ。
そして、18日に国会で検察庁法改正案の採決は見送られることになった。これにはSNS上での抗議活動の影響が少なからずあったはずだ。
あれから4か月、競馬界ではある抗議活動が一部の間で話題になっている。
「#グランアレグリア池添乗り替わりに抗議します」
これは秋初戦にスプリンターズS(G1)の出走を予定しているグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)の鞍上がC.ルメール騎手と報道されたことを受けての抗議活動である。
池添謙一騎手とグランアレグリアは今年の高松宮記念(G1)で初コンビを組んだ。レースは前残りの展開にもかかわらず、後方から猛烈な末脚で追い込みハナ差の2着。惜しくもG1タイトルを逃した。
コンビ2戦目の安田記念(G1)は中団からレースを運んで、G1・8勝を目指すアーモンドアイに2馬身半差をつける完勝。真っ向勝負を制したことで、グランアレグリアの評価は鰻上りになった。
同レースで名場面も生まれた。1つはレース中にキックバックを受けた池添騎手が右目を腫らしながら、勝利ジョッキーインタビューを受けた印象的なシーン。もう1つ、藤沢和調教師が両手を高く上げてグランアレグリアと池添騎手を出迎える写真も多くの感動を呼んでいる。
この時は名コンビ誕生の瞬間に思われただけに、今回の乗り替わりに抗議の意見が上がったのだろう。実際に、安田記念後のインタビューで池添騎手は「この馬にずっと乗っていたいと思います」とコメントしていることからも、思い入れも強まっていたに違いないはずだ。
しかし、非情にもルメール騎手への乗り替わりは当然という見方がある。
「元々、ルメール騎手はデビューから6戦続けてグンアレグリアの手綱を取っています。ドバイ渡航の影響で騎乗できなかった高松宮記念、アーモンドアイの騎乗を優先した安田記念は、やむを得ず池添騎手に乗り替わりとなりました。アーモンドアイとバッティングしない限り、グランアレグリアはルメール騎手が騎乗するのが基本線のはずですよ。
たしかに、安田記念が印象的な勝利だっただけに、池添騎手の継続を望む声も理解できます。ですが、こればっかりはしょうがないですよね……」(競馬記者)
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