JRA札幌2歳S(G3)ソダシ“驚きの白さ”でレコードV! 吉田隼人「順調に行ってほしい」来年のクラシックへ白毛のスターが大きく名乗り
まさに“驚きの白さ”だった。
5日、札幌競馬場で行われた札幌2歳S(G3)は、2番人気のソダシ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)がレコードで優勝。白毛馬にとって、史上初のJRA芝重賞制覇となった。
14頭立てで行われた芝1800mのレースは、ただただソダシの強さが際立った一戦だった。武豊騎手の3番人気ピンクカメハメハがハナに立つ展開は、1000m通過が59.2秒。近10年の札幌2歳Sで1000m通過が60秒を切ったことは1度もなく、この時期の2歳馬にとっては苦しいペースとなった。
案の定、3コーナー手前でピンクカメハメハが苦しくなったが、そこに捲りをかけて行ったのがユーバーレーベンだ。「瞬発力勝負になるよりは、長く脚を使わせたかった」という鞍上の吉田隼人騎手の判断もあってソダシも反応、レースは1番人気のバスラットレオンを加えた3頭の争いとなった。
最後の直線、バスラットレオンをねじ伏せるようにソダシが先頭に立つと、ユーバーレーベンが猛追。最後はクビ差しのいで、白毛馬に軍配が上がった。勝ち時計の1:48.2は札幌競馬場の2歳レコードだ。
「この時期の2歳中距離戦らしからぬ、非常に激しいレースになりました。勝ったソダシは当然ですが、ユーバーレーベンやバスラットレオンもレベルの高いレースをしたと思います。ソダシは白毛ということもあって、ファンからの人気も非常に高い馬。今後が楽しみになりましたね」(競馬記者)
「連勝する力もありますし、順調に行ってほしいですね」
レース後、勝利騎手インタビューでそうソダシを評価した吉田隼騎手。これで、この夏の北海道シリーズで函館記念(G3)、クイーンS(G3)、そして札幌2歳Sと重賞3勝を上げる大活躍だ。
また、この日のソダシこそ2番人気だったが、函館記念のアドマイヤジャスタが15番人気、クイーンSのレッドアネモスが11番人気と“神騎乗”が続いている。
「これからも1つ1つ大事に乗って、一発いい穴を空けるつもりで乗りたいと思います」
勝利騎手インタビューをそう力強く締めくくった吉田隼騎手。来週から秋競馬が始まるが、穴党ファンでなくとも追い続けたい好調ぶりだ。
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