JRA圧勝デビューの父ドゥラメンテ×兄ダービー馬の良血にあの世界的大物騎手も注目! クラシックを予感させる走りに期待大
6日、小倉競馬場で行われた5Rメイクデビュー(芝1800m)を川田将雅騎手の1番人気アドマイヤザーゲ(牡2、栗東・友道康夫厩舎)が1分51秒4(良)で勝利。2着に4番人気マンヌボルト、3着に14番人気ララアンドツイカが入った。
ただ1頭、勝ち馬の強さだけが際立つレースとなった。
フルゲートの16頭立てで行われたレース。アドマイヤザーゲとコンビを組んだ川田騎手は外目の5番手を追走。前半がスローで流れたこともあり、3コーナー過ぎから各馬が動く出入りの激しい展開となったが、これを大外から突き抜けた。2着馬に3馬身の差をつける圧勝デビューだ。
アドマイヤザーゲは父ドゥラメンテ、母アコースティクスという血統。父は現在、2歳馬の種牡馬リーディング。半兄には2009年のダービー馬に輝いたロジユニヴァースがいる良血馬である。
レース後のコメントで川田騎手は「調教以上にしっかり走ることができました。力の要る馬場も今日に限っては良い方に出てくれたと思います」とポテンシャルの高さを評価した。
「最終週となった小倉は雨の影響もあって、高速馬場だった開幕週とは対照的な力のいる馬場に変わっていました。先行勢には苦しく、差し馬に有利な馬場だっただけに、好位から突き抜けたアドマイヤザーゲは強い競馬だったと思います。クラシック向きの血統からも来年が楽しみになる勝ち方でした」(競馬記者)
この良血馬のデビュー勝ちに注目したと思われるのが、スワーヴリチャードで2019年のジャパンC(G1)を制するなど日本でもお馴染みとなったO.マーフィー騎手だ。アドマイヤザーゲのデビュー戦の映像を自身の公式TwitterでRTした。
マーフィー騎手は今年のクラシックを沸かしたサトノフラッグの未勝利戦と1勝クラスの2鞍に騎乗。その素質を高く評価し、短期免許を終えて帰国してからも動向を気にしていたことでも知られている。
そのマーフィー騎手がRTしたことからも、アドマイヤザーゲは名手も注目の存在になったといえるかもしれない。
昨年亡くなった近藤オーナーの忘れ形見である「アドマイヤ」の冠名を持つ素質馬に、クラシックでの活躍を期待せずにはいられない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
- 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
- 「シャンパンカラーが勝つよ」昨年のNHKマイルCで9番人気の激走を見抜いた“凄腕”が指定したのは、ジャンタルマンタルでもアスコリピチェーノでもないまさかの激走穴馬
- どれだけハズレても我々は「バッターボックス」に立たせてもらえる! 悔いを残したくないからこその大ダメージ…競馬と後悔の実に深い繋がり【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場