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JRAノーザンファームの“掟”が横山武史の「低迷理由」か。北海道開催「35勝」も、秋競馬わずか「2勝」の大不振……

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「これまでの騎乗馬はマイネルやウインなどの『マイネル軍団』の馬が中心でしたが、ここ最近はノーザン系の馬へ騎乗する機会が増えています。一見、騎手の出世街道というか、成績アップに直結しそうに思えますが、横山武騎手に限ってはそうでもないようです。

今の横山武騎手の持ち味は早めに動いて、脚を使い切る競馬。持続力やスタミナに秀でた馬が多い『マイネル軍団』はピッタリでしたが、瞬発力自慢が目立つノーザン系の馬は、イマイチ合っていないみたいです」(競馬記者)

 実際に、横山武騎手のノーザンファーム生産馬の騎乗回数は今年5月まで月間一桁だったが、6月には15回、7月11回、8月は25回と飛躍的に増加。函館リーディング獲得など北海道で大活躍したタイミングとリンクして騎乗依頼が増えていったようだ。

「ノーザン系の馬は先を見据えて、テンから出していく競馬をあまり良しとしていません。そういう競馬は目先の勝率は上がっても、先を見据えると折り合いの不安が増してしまいますから。

下の条件なら突破できますが、上のクラスはマークも厳しくなるので、途端に成績が落ちてしまいます。横山武騎手もノーザンファームの意向を汲み取った騎乗を実戦しているようですが、今はそれがうまくアジャストしていない印象ですね」(同)

 特に、9月の横山武騎手はノーザンファーム生産馬で[2-0-0-9]とパッとしない成績だ。また、着外のうち5回は上位人気馬で4着と、まだ騎乗スタイルがマッチしていないことが窺える。

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 その一方、ノーザンファームと蜜月関係にあるルメール騎手は同期間で[7-7-1-10]と抜群の成績を収めている。さすがリーディングジョッキーといったところだ。だが、横山武騎手もレース運びが安定すれば、同等の結果を残す可能性もある。その時は関東リーディングではなく、全国リーディングも視野に入ってくるかもしれない。

 日本の生産者界における最大勢力のノーザンファームに実力が認められたということは、トップジョッキーの仲間入りとも言えるだろう。そんな横山武騎手が更なる飛躍を遂げるためには、ノーザン系の馬で結果を残すことが求められている今が正念場なのかもしれない。

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