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JRA秋華賞「騎乗停止」浜中俊、泣きっ面にハチ!?「お手馬」マジックキャッスル国枝栄調教師「レースは完璧」代打・大野拓弥を大絶賛!

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 18日、京都競馬場で行われた秋華賞(G1)は、春のクラシック2冠を制したデアリングタクトが単勝1.4倍の断然の支持に応えて優勝。史上6頭目の牝馬3冠を達成するとともに、史上初となる無敗の牝馬3冠に輝く快挙を成し遂げた。

 パートナーの力を信じ、とにかく不利のない競馬を心掛けた松山弘平騎手の好騎乗も光ったラスト1冠だったといえるだろう。今後は、秋の天皇賞(G1)で8冠を狙うアーモンドアイですら成し得なかった「無敗3冠」の勲章を胸に古馬との頂上決戦に挑むことになる。

 その一方、絶対女王デアリングタクト相手にあわやの接戦を演じ、10番人気の低評価を覆して2着に入ったマジックキャッスル(牝3、美浦・国枝栄厩舎)も称賛に値する健闘だったといえるだろう。

 この好走は、秋華賞で初コンビとなった大野拓弥騎手の絶妙なエスコートなしでは語れない。フルゲート18頭立てのレース。好スタートを決めるも大野騎手はマジックキャッスルをスッと下げて外目の11番手の位置から追走。外にデアリングタクトを見る形でじっくりと脚を溜めた。

 強気なまくりで早めに動いた女王に対し、それに呼応するように他馬も一斉に上がって行ったが、追い出しをワンテンポ遅らせたことが功を奏した。加速しながら上がった馬は直線で外に膨んだ一方、マジックキャッスルは外を回すロスなく直線に入るとゴーサイン。デアリングタクトの内に潜り込むと並びかけようかという勢いで女王を追い上げた。

 圧倒的な強さを見せたデアリングタクトには1馬身1/4の差をつけられたものの、大外を上がった3着ソフトフルート、これにハナ差の4着パラスアテナとはコース取りが大きく明暗を分ける結果となった。

 レース後、大野騎手は「良いスタートが切れました。リズム良く走りたかったですし、勝ち馬の後ろから良い形で運べました。こういう馬場でも辛抱強く走ってくれました」とパートナーを労った。

 マジックキャッスルを管理する国枝栄調教師が「レースは完璧。あの馬(デアリングタクト)は度外視していたから」とコメントしたように、陣営としても満足のいく結果だったといえるだろう。

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 これに対し、桜花賞(G1・12着)からオークス(G1・5着)、紫苑S(G3・4着)と3戦でコンビを組んでいた浜中俊騎手は3日に行われたシリウスS(G3)をメイショウワザシに騎乗して斜行したため、17日から25日まで9日間の騎乗停止処分が下され、秋華賞での騎乗が叶わなかった。

「オークスではデアリングタクトに次ぐ上がり3F2位の33秒4の末脚を繰り出しながら、直線で進路がなくなる致命的な不利が響いて5着に敗れました。

紫苑Sでも内目の好位につけながらもスローペースで馬群を捌くのに手間取り、脚を余す格好で4着と惜しい結果が続きました。不完全燃焼に終わっていた浜中騎手としても秋華賞で期するところがあったでしょう」(競馬記者)

 自身が惜敗していたマジックキャッスルを大野騎手が好騎乗で2着に導いたことは、浜中騎手にとってほろ苦い結果となったかもしれない。

 先日の京都大賞典(G2)では凱旋門賞挑戦のため、自宅待機で武豊騎手が騎乗できなくなったキセキで見事な代打騎乗を見せた浜中騎手。

 この経験を糧に、復帰後の活躍に期待したい。

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