JRA菊花賞(G1)「適性距離ではない」コントレイル陣営も認める不安……秋華賞デアリングタクトとの決定的な違いが「王者陥落」を暗示か
「先週の京都は雨の影響で全体的に時計の掛かり、力を要する馬場状態でした。秋華賞は、馬場の荒れていた内を通った馬は揃って惨敗したように底力を要求されたレースでした。対するデアリングタクトは一見、ロスのある外を回しながらも、力が抜けていれば結果はついてくると信じた強気な位置取りが勝利を呼び込んだといえるでしょう。
ただ、秋華賞はオークスより短い2000mの距離だったこともあり、松山騎手も自信を持って乗ったと思います。対するコントレイルは距離延長への不安を残したままの挑戦ですからなるべく外を回したくないでしょうし、かといって内をロスなく回ろうとしたら荒れた馬場にスタミナを奪われるリスクも出てきます。福永騎手の腕が問われる展開となりそうです」(競馬記者)
今年は中京競馬場でローズSと神戸新聞杯が開催されたが、リアアメリアもコントレイルも先行して楽に抜け出すという同じような競馬で勝利をしている。リアアメリアの秋華賞惨敗とスタミナを問われた秋華賞の展開は、コントレイルにとっても他人事ではないかもしれない。
そして、菊花賞にはロングスパートでスタミナ勝負に持ち込んだセントライト記念(G2)を快勝したバビットも出走する。本番でも同様の戦法を取る可能性も高く、外を回す強気な乗り方をしてしまうと、直線でガス欠を起こす可能性もゼロでもないだろう。
勿論、これは矢作師が危惧するように、コントレイルに距離適性がなかった場合というのが条件となりそうだが、単勝1倍台がほぼ確実視されている大本命馬は見事克服してくれるだろうか。
【注目記事】
■JRA池添謙一「オルフェーヴルよりヤバい」!? 菊花賞(G1)ヴェルトライゼンデ「狂気」父の血が秘める一発大逆転のポテンシャル
■JRAコントレイル効果!? ワグネリアン、スワーヴリチャード輩出した東京スポーツ杯2歳SがG2昇格へ、クラシックを占う「最重要」ステップに待ったなし
■JRA松山弘平「出会えて幸せ」デアリングタクトで武豊超えの快挙! 皐月賞馬での日本ダービーで「何もできなかった」苦い経験から3年
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA菊花賞(G1)コントレイルに「全集中」福永祐一もはや”迷い”なし!? 「努力の天才」がコンプレックスを払拭した7年前
JRA菊花賞(G1)抽選「4/6」へ懸ける思い。丸山元気「恩返しをしたい」……G1前日に起きた「悲劇」のアクシデント
JRA “コントレイルに一矢報いる”逸材に「大誤算」!? 菊花賞(G1)頼みの新パートナーは大ハズレの「迷采配」か
JRA菊花賞(G1)コントレイル勝利は「必然」!? ディープインパクト、オルフェーヴル、先輩3冠馬がクリアしていた「勝ち確」条件とは……
JRA池添謙一「オルフェーヴルよりヤバい」!? 菊花賞(G1)ヴェルトライゼンデ「狂気」父の血が秘める一発大逆転のポテンシャル