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【徹底考察】ジャパンC(G1) ディーマジェスティ「屈辱の菊花賞で『何』があったのか。最強世代証明へ皐月賞馬が背負う『重大な役割』とは」

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dhi-majesthi.jpgディーマジェスティ(競馬つらつらより)

『考察』

 3歳世代を代表して、皐月賞馬のディーマジェスティジャパンC(G1)に挑むこととなった。

 いや、今の本馬に「3歳世代を代表して」という権利はないのかもしれない。競馬にとって最も重要性の高いステータスとなる「直近の実績」において、ディーマジェスティは菊花賞(G1)でもう一頭の3歳馬レインボーラインに後れを取ったからだ。

 菊花賞はディーマジェスティにとって世代唯一の2冠馬、つまりは名実ともに世代のトップに立てるチャンスだった。しかし、そこには2冠の栄光ではなく、ライバル・サトノダイヤモンドに完敗を喫すどころか、キャリア初の馬券圏外の敗退という屈辱が待っていた。

 今後、ディーマジェスティの「真価」を見定めるためにも、まずは菊花賞を振り返りたい。

 約1カ月前の10月23日に行なわれた第77回菊花賞。良馬場の18頭立てで行なわれたこのレース、1番人気はサトノダイヤモンドで2.3倍。ディーマジェスティは3.2倍の2番人気に甘んじた。

 続いて、大きく離れた3番人気がカフジプリンスの11.7倍。つまりは完全な「2強ムード」だったということだ。

 レースは全体的にややばらついたスタートから始まった。ただ、致命的に出遅れたのはジュンヴァルカンのみ。ディーマジェスティもあまり出が良くなかったものの、半歩ほどの出負けで済んでいる。

 3000m級のレースでは珍しく序盤から先行争いが激しい。ミライヘノツバサがハナ争いを制したかと思えば、さらに外からサトノエトワールが強引に主導権を握りに行き、アグネスフォルテもそれにつれて上がっていく。

 スタート直後から出入りの激しい展開が繰り広げられたが、そういった先頭集団を見るような形でエアスピネル。そのすぐ後ろにサトノダイヤモンド。ディーマジェスティは中団で脚を溜めている。その後ろにはレインボーラインの姿もあった。

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