【徹底考察】ジャパンC(G1) ゴールドアクター「昨年の有馬記念馬の『東京適性』は?飛躍のきっかけとなった2レースをプレイバック」
『考察』
昨年の有馬記念(G1)で、彗星の如くグランプリホースに駆け上がったゴールドアクター。
期待された今春は前哨戦の日経賞(G2)を快勝しながらも、1番人気に推された天皇賞・春(G1)でまさかの12着大敗。敗因に関しては複合的な要素が絡み合っており、詳細は前回の『【徹底考察】オールカマー(G2) ゴールドアクター「12着大敗の天皇賞・春にあった明確な『複数の敗因』グランプリホース対決を制す圧倒的な『血のアドバンテージ』」(リンク)』を参考にしていただきたい。
要約するとやはり体調面が本物ではなかったということになるが、レース後即座に休養に入った甲斐もあり、この秋の始動戦となったオールカマー(G2)でマリアライト以下を退けて復活の勝利。しっかりと立て直されたようだ。
そこで今回は、本馬の「東京コース適性」に関して考察したい。一躍全国区となった有馬記念の勝利以来、勝ったのは日経賞・オールカマーとすべて中山コース。パワーに優れたロベルト系の血筋と相まって、すっかり”中山専用機”のようなイメージが定着しつつあるからだ。
そういった中で振り返るべきは、やはり昨年10月のオクトーバーS(1600万下、東京・芝2400m)と11月のアルゼンチン共和国杯(G2、東京・芝2500m)になる。
昨年10月のオクトーバーSだが初の1600万下挑戦にもかかわらず、いきなりトップハンデの57.5㎏を背負わされているゴールドアクター。しかし、それもほぼ追われずに快勝した前走の洞爺湖特別(1000万下)の圧巻の内容を見れば、仕方のないことなのかもしれない。前年の菊花賞(G1)3着以来、約10カ月ぶりの競馬だったが完全に力が違った。
実際にオクトーバーSでのゴールドアクターの単勝は抜けた1番人気となる2.0倍。下のクラスから勝ち上がってきた馬に57.5㎏のハンデ自体が異例だが、ファンはそれさえも「ぬるい」と感じていたということだ。
レースはゴールドアクターが終始3番手を追走する流れ。スーサングレートが大逃げし、それをサムソンズプライドが追走。ゴールドアクターは3番手とはいえ、集団を引っ張る位置にいた。一昨年の夏以来、ほぼこういった好位からの競馬を行っており、安定したゲートや先行力は本馬の一つの武器と述べても差し支えない。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠