JRA武豊節「つかまりたくない……」はフェイク!? チャンピオンズC(G1)インティ「逃走」匂わせに「仰天プラン」の可能性
6日、中京競馬場で行われるチャンピオンズC(G1)に、インティ(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)が出走を予定している。
前走の南部杯(G1)は、主戦の武豊騎手が騎乗を予定していた凱旋門賞(仏G1)で渡仏後の自宅待機期間に該当したため、戸崎圭太騎手に乗り替わり。今回は再び武豊騎手に手綱が戻ることとなった。
武豊騎手がインティへ騎乗するのは今年のフェブラリーS以来。約11カ月半ぶりとなる。
インティは3歳4月の未勝利戦で9着と遅いデビュー。既走馬相手にスタートで後れをとったが、その走りから素質は高く評価されていた。続く2戦目ではスタートを決め、直線では物見をする余裕がありながら2着に7馬身差の圧勝。そこから7連勝でフェブラリーS(G1)を制している。
しかし、一時は「ダートの新星」と騒がれたインティにも陰りが見え始めている……。その後は気性の悪さなどもあって約1年10ヶ月の間、勝利から遠ざかっている。
とはいえ、勝利に届かないながらも昨年のチャンピオンズCでは3着と好走。武豊騎手が「折り合いもついて我慢できていた。直線で突き放そうと思ったけど後ろから来たし、かなりレベルの高いレースだった」と語ったように、まだまだ底力は健在だ。
昨年のチャンピオンズCを制したのはクリソベリル。サウジカップ(G1)では7着と惨敗したが、国内では8戦全勝で今年も中心となりそうだ。2着となったゴールドドリームも2017年のチャンピオンズC覇者。昨年がいかにレベルの高かったレースかというのは、上位2頭の実績からも想像ができる。
しかし、インティは近2走でフェブラリーS14着、南部杯9着と惨敗。フェブラリーSで騎乗した武豊騎手は、レース後「全然らしくなかったです。返し馬では唸るくらいだったのですが……。今まで乗ってきた中で初めてです。走りのバランスがもうひとつでしたし、何もなければいいのですが」と語っている。
武豊騎手は最終追い切りを終えた2日、「久々に乗りましたが、さすがの動きですね」と『スポーツ報知』の取材に対し回答。野中賢二調教師も「動きは良かったよ。あとは気持ちの問題」と、やはり気性面がカギを握りそうだ。
「昨年のメンバーも強かったですが、今年はクリソベリルを筆頭に、中央では負けなしの3歳馬カフェファラオなど、メンバーが揃った感もあります。ただ、追い切りの感触から武豊騎手も色気を持っているみたいですからね。
能力的にはこのメンバーに入ってもヒケをとらないのは昨年のチャンピオンズCで証明済みですし、問題は気性ですよね。とはいえ、そこは武豊騎手。キセキでの脚質転換などを考えれば、アッと驚くプランも存在するかもしれませんよ」(競馬記者)
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 天皇賞・秋の注目馬も激白! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(後編)
- 「競馬愛」が溢れすぎ! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(前編)
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か
関連記事
JRAチャンピオンズC(G1)“秘密兵器”封印で伏兵が本領発揮!? M.デムーロ「ずっとハミを噛んで……」無念の8着もこれが原因か
JRAチャンピオンズC(G1)クリソベリル「1強」は幻想!? 次々と「不安要素」浮上……最大の不安は「C.ルメールと立場逆転」で窮地の鞍上か
JRA川田将雅「G1・1番人気7連敗」の代償……チャンピオンズC(G1)クリソベリル「勝ったのに謝罪」から2020年、未だG1・1番人気ゼロ
JRA・G1の1番人気連勝クリソベリル勝てば「34年ぶり」更新。34年前、皇帝シンボリルドルフ、三冠牝馬メジロラモーヌから託された7連勝のバトン……デビュー5連勝「無敗の2歳王者」を襲った悲劇
JRA「ルメール半端ないって」チャンピオンズCでG1・5連勝に待ったをかけるのはアノ騎手!? 「自分がストップするしかない」偉業阻止の名手とは