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【徹底考察】チャンピオンズC(G1) ノンコノユメ「ダート界の未来を背負う『大器』は本来の姿を取り戻せるか。去勢がレースに与える『真の影響』とは」

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 基本的に器用さに欠け、小脚の利くタイプではないノンコノユメは最後の直線まで大きく動かない。だが、前走は直線の短い川崎ということもあって、最後の直線を待たずに積極的にポジションを上げた。4コーナー4番手は、この馬にとってキャリアで最も前の位置取りである。だが、それが結果的にスタミナ切れに繋がり、本馬以上にバテていたコパノリッキーはかわしたものの、後ろからサウンドトゥルーに差されたということだ。

 実は、前々走の帝王賞でも4コーナーで5番手と積極的に運んだが、勝ったコパノリッキーには3馬身半差を付けられたばかりか、上がり3ハロンでさえ0.4秒の差を付けられている。ここから考えられるのは、こういった競馬がノンコノユメには向いていない可能性が高いということだ。
新パートナーのR.ムーア騎手は、とにかく研究熱心で有名な騎手だ。おそらく、そういった傾向は掴んでいるだろう。したがって、本番では昨年のように直線までほぼ動かない競馬をする公算が高い。そうなるとこれまでの走りから、上がり最速を記録する可能性はかなり高いが、同時に展開に大きく左右されることも事実だ。

 昨年は1000mの通過が60.2秒のハイペースに先行勢が崩壊する中を、15番手から2着に追い上げた。今年はそこまでのペースにならないかもしれないが、アウォーディーが内枠に入ったため囲まれることを避けて、ある程度は前目で競馬するはずだ。コパノリッキーはそれを見るだろうし、先行勢は見た目以上に楽ではない。

 あとは、本馬がどこまで末脚を伸ばせるか。あくまで展開に左右されるが、前が極端に崩れるようなら昨年以上の結果も期待できる。直線が長く、坂もある中京はこの馬にとってベストに近い舞台だ。

 だが、逆にそれでもコパノリッキーやアウォーディーに完敗するようなレースぶりなら、去勢の効果はレースには大きな影響を与えていないと判断する他ないだろう。ここが背水のレースになりそうだ。
(監修=永谷研(美浦担当))

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