GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察スペシャル】モーリス  > 3ページ目
NEW

【徹底考察スペシャル】香港カップ(G1) モーリス「2000mを克服したマイル王にもはや死角なし?完勝の天皇賞・秋で世界のR.ムーア騎手が認めた『ミス』とは」

【この記事のキーワード】, ,

≪結論≫

 天皇賞・秋で2着のリアルスティールに0.2秒差、3着のステファノスに至っては0.4秒差を付けている時点で十二分に本馬モーリスの強さが表れているが、実はそれでもこのレースは付いている着差以上にモーリスの能力が抜けている。

 その理由は、最後の直線でのパフォーマンスだ。

『考察』で述べた通り、エイシンヒカリが作った流れは1000m通過が60.8秒。特別速いわけではないが、それでも雨の影響が残っており、決して前が楽なペースではなかった。その証拠に、本来の走りができなかったエイシンヒカリを度外視しても2番手を進んでいたラブリーデイが9着。モーリスの少し前にいたヤマカツエースとサトノクラウンが、それぞれ14着、15着と大敗。

 ロゴタイプこそ5着に粘ったが、2着のリアルスティールが10番手から、3着のステファノスが14番手から、4着のアンビシャスも含め他の上位勢は後方勢が占めた流れだった。

 そんな流れを好位から抜け出して勝ち切ったモーリスは、もちろん卓越した能力を持っているのだが、特筆すべきは最後の直線で抜け出したタイミングである。

 R.ムーア騎手自身が「やや早めの追い出しになった」と述べていたように、モーリスは残り400mを切った辺りで、早くも先頭に躍り出ている。これは直線が長い東京競馬場では非常に厳しいレース展開だ。

 まず、単純に各馬の特に後方勢の目標にされることは避けられない。さらに本能的に集団で走ることを好むサラブレッドは一頭になると、どうしても全力を出しにくくなる傾向がある。俗に聞かれる「一頭になってフワッとなった」という表現や、もっと程度が酷くなれば「ソラを使う」という表現になり、いよいよ極端な減速が危ぶまれる。

【徹底考察スペシャル】香港カップ(G1) モーリス「2000mを克服したマイル王にもはや死角なし?完勝の天皇賞・秋で世界のR.ムーア騎手が認めた『ミス』とは」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  4. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!