【川崎記念(G1)展望】JRA最優秀ダート馬チュウワウィザード「回避」も、オメガパフューム「1強」にはならず!? 今年は“9年間勝利なし”南関勢も侮れない!?
27日(水)、川崎競馬場で今年最初のG1・川崎記念が開催される。
昨年はチュウワウィザードが6馬身差の圧勝劇を演じ、12月のチャンピオンズC(G1)も快勝。JRAの年間最優秀ダートホースにも選出された。
そのチュウワウィザードだが、川崎記念連覇の夢を捨てて、戸崎圭太騎手とのコンビで来月のサウジCの招待を受諾。主役候補の回避はあったが、もう1頭のG1馬が主役を務めることになりそうだ。
チュウワウィザードの回避で、断然の主役に浮上したのがオメガパフューム(牡6歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。これまで地方では8戦して「4-4-0-0」とパーフェクト連対。前走の東京大賞典(G1)では、単勝1.3倍の圧倒的人気に応え、同レース史上初の3連覇を達成した。
しかし2着カジノフォンテン(牡5歳、船橋・山下貴之厩舎)とはわずかクビ差。過去2回に比べると、その勝ちっぷりはやや物足りなさを感じさせた。さらに左回りコースでは、中央・地方合わせて「0-1-1-3」と勝ち鞍がなく、川崎競馬場だけでなく、2100mという距離も未経験。6歳を迎え、足をすくわれるとすれば、今回かもしれない。
東京大賞典で2番人気に支持されるも、オメガパフュームから1秒5離され、12着に大敗したのがダノンファラオ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
その前走は道中3番手の好位を追走したが、直線で失速。騎乗した川田将雅騎手はレース後、「スムーズに行けましたし、直線でのあの位置から伸びるのが、この馬の特徴なんですけど…。また改めて来年、いい状態で競馬ができればいいですね」とコメント。巻き返しには、状態面が気になるところだ。
前走から中3週、昨年11月以降の3か月間で4走目を迎えるダノンファラオ。上がり目には疑問符もつくが、20日(水)の追い切りでは、栗東CWを3頭で併せて、最先着を果たした。アメリカンファラオ産駒だけに、闘争心に火がついていれば、激走があってもおかしくない。
未知の魅力があるとすれば、オメガパフュームと未対戦のロードブレス(牡5歳、栗東・奥村豊厩舎)だろう。
2走前の日本テレビ盃(G2)では、実力馬デルマルーヴルに完勝。前走の浦和記念(G2)は2着に敗れたが、勝ったダノンファラオとはハナ差の接戦を演じた。
ダート転向後は安定した走りを見せているロードブレス。テン乗りのC.ルメール騎手の手綱さばきにも注目だ。
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