真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.04.28 19:00

JRA 古川奈穂「菜七子超え」目前で痛恨の戦線離脱! C.ルメールを抑えリーディングジョッキーに輝いた「フランスの名手」にも共通点、デビュー前からの不安が現実に
文=北野なるはや
その後も常にリーディング3位以内と上位争いをしていたメンディザバル騎手は、2008年に再びリーディング奪取。日本でも有名なC.ルメール騎手やC.スミヨン騎手などを抑えて、2010年まで3年連続でクラヴァッシュドール(Cravache d’Or 年間最多勝を挙げた騎手に贈られる金の鞭)を獲得している。
しかし、メンディザバル騎手は2011年9月のロンシャン競馬場で落馬。2012年の来日後には「前年の落馬事故以降、癖になった」という右肩の脱臼が頻発した。
12年10月21日の菊花賞(G1)でレース中に脱臼したほか、11月7日のレースでも再び脱臼。元々は「ジャパンカップの週まで騎乗し、その後帰国して手術する」予定と語っていたが、JRAとの協議の結果、結局予定を切り上げて帰国することになった。
その後は成績も少しずつ低下し、2021年現在でメンディザバル騎手はフランスリーディング23位。2017年に14位と二桁順位に落ちてからは、最高が翌年2018年の8位と、以前ほどの活躍は見られなくなっている。
古川奈騎手の騎手人生は、まだ始まったばかり。何とか若さで克服して、再びターフで活躍することを期待したい。
(文=北野なるはや)
<著者プロフィール>
某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。
PICK UP
Ranking
17:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
関連記事
JRA古川奈穂、永島まなみ活躍の中、新人「唯一の0勝」3世ジョッキーの大苦戦。「僕が新人賞を、父が障害リーディングを」騎乗停止中の父に朗報を
JRA古川奈穂はもはや主戦!? 新人女性騎手が「坂井瑠星超え」の快進撃、リーディングひた走る矢作芳人厩舎の卓越した育成手腕
JRA 武豊も認めた実力!? 古川奈穂が新人ジョッキー単独の「6勝目」。藤田菜七子、永島まなみと繰り広げた「女同士の戦い」に断!
JRA 藤田菜七子「気迫」の連勝劇! 史上初の「女性ワンツー」はスタート100mで決着……古川奈穂、永島まなみの挑戦に貫禄勝ち
JRAガールズ競輪ならぬ「ガールズ競馬」も夢じゃない!? 藤田菜七子、古川奈穂、永島まなみが勢揃い、春の新潟開催は女の戦場