JRA青葉賞(G2)出るかC.ルメールのお家芸!? 東京2400mでドゥラメンテ産駒が真価発揮か【八木遊のフォーメーション馬券予想】

1日(土)、東京競馬場では日本ダービー(G1)の前哨戦、青葉賞(G2)が行われる。このレースで歴代最多の4勝を挙げている藤沢和雄調教師は、来年に迫った定年を前にキングストンボーイを送り込む。
1番人気が濃厚の5枠10番キングストンボーイ(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。ここは素直に「◎」を打ちたい。青葉賞の勝ち方を熟知する藤沢調教師の手腕に加え、鞍上のC.ルメール騎手も同馬の重賞初制覇を後押しする。
2月にフェブラリーS(G1)を勝って以降、重賞をなかなか勝てずにいたルメール騎手だが、先週のフローラS(G2)をクールキャットで制し、連敗を「15」でストップした。こういう時のルメール騎手は一気に勝ち鞍を重ねるのがお家芸。重賞2連勝を飾って、翌日の天皇賞・春(G1)を迎える可能性大とみる。
キングストンボーイ自身も、この世代の強豪相手に互角の走りをしてきた。前走の共同通信杯(G3)では4着に敗れたが、先着を許したのは皐月賞(G1)馬のエフフォーリア、スプリングS(G2)を勝ったヴィクティファルス、そして毎日杯(G3)覇者のシャフリヤールという3頭。ルメール騎手は前走後、「スムーズなら2着はあったかもしれない」とも話しており、メンバーが落ちるここでは勝ち負け必至だろう。
これまで1600~1800mの経験しかなく、一気の距離延長を不安視する声も聞かれるが、父ドゥラメンテは同じ東京2400mのダービーで高いパフォーマンスを発揮。半兄エポカドーロもダービーで2着に入っており、この距離でもまったく問題ないとみる。
「○」には、同じドゥラメンテ産駒の3枠5番ワンデイモア(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)を抜擢する。
4代母はメジロ牧場の基礎繁殖牝馬の一頭でもあるシエリルで、スタミナ豊富なメジロ牝系は何とも心強い。距離延長は確実にプラスに働くだろう。
前走の弥生賞(G2)ではタイトルホルダーから0秒9差の7着に敗れたが、超スローペースのなか、後方から流れ込むだけだった。前走は度外視していい。陣営は今回も後方からの競馬を示唆しており、ある程度ペースが流れ、馬群がばらける展開になれば、まとめて差し切る可能性もあるだろう。
「広い東京は良さそうですね。能力はここでも足りますよ」と陣営も色気たっぷり。キングストンボーイとのドゥラメンテ産駒ワンツーフィニッシュを期待したい。
「▲」は8枠18番モンテディオ(牡3歳、栗東・四位洋文厩舎)。開業1年目の四位調教師は3度目の重賞挑戦で目標のダービー制覇に向けたビッグチャンスを迎える。
勝ち上がりに5戦を要したモンテディオ。「1-4-2-0」という成績が示す通り、安定感は抜群。相手なりに走る堅実さが売りだ。昨年10月の東京2000m未勝利戦で2着に食い込んだが、この時の勝ち馬がワンデイモアだった。
長くいい脚を使うタイプで大外枠は決して簡単ではないが、池添謙一騎手の積極的な騎乗に期待したい。2~3着付けで高配当を狙う。
PICK UP
Ranking
5:30更新
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 今の競馬ファンは「ハズレ馬券」を投げ捨てない? 競馬場から姿を消した「敗者の断末魔」と感情のままに宙を舞い続けた「ハズレ馬券」の現在
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
関連記事

JRA 藤沢和雄調教師「ラストイヤー」ダービー見学危機!? 青葉賞(G2)キングストンボーイ権利取り不可避も頼みのC.ルメールは確保失敗

JRA【青葉賞(G2)展望】世代屈指の「豪脚」持ち主ワンダフルタウンVS「ラストイヤー」藤沢調教師の秘蔵っ子!

JRA 武豊、天皇賞・春(G1)参戦! キタサンブラックで2連覇、キズナで2連敗……平成の盾男と「26戦8勝」の歴史

JRA 天皇賞(G1)にまつわる「7つの秘密」!? 年10回も開催、勝ち抜け制度……「盾」と呼ばれる理由から、皇室と競馬の関係まで!

JRA 天皇賞・春(G1)メロディーレーン森田直行調教師がまさかの「ダメ出し」!?さらには衝撃の「重め残り」も……新コンビ池添謙一騎手に託された期待
















