
「さらば、愛しの有馬記念」レーティング基準クリアでホープフルSの「G1昇格」に待ったなし。数多くの「疑問」も今月中にも承認か

日本中央競馬会(JRA)は5日、昨年12月最終週の各重賞並びに28日の兵庫ゴールドトロフィー(G3)、29日の東京大賞典(G1)のレーティングを発表した。これにより2016年の全重賞レースのレーティングが定まったことになる。
注目の有馬記念(G1)は、勝ったサトノダイヤモンドに「122(単位はポンド)」という評価を付けられた。これは一昨年のゴールドアクターの「119」を大きく上回るものだが、2014年のジェンティルドンナの「118」とは互角(牝馬は+4ポンド)という評価だった。
だが、今回に限ってはある意味、有馬記念よりもその評価が注目されたレースがあった。JRAがG1昇格を検討している「ホープフルS(G2)」である。
ホープフルSが前身のラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を引き継ぐ形でG2に昇格したのは、今から3年前の2014年になる。そして、今年からG1に昇格した大阪杯も含め、G2がG1に昇格するための主な必要項目に直近3年のデータが必要となり、その期間で「一定のレーティング」を記録すれば、G1昇格を正式に申請できるという運びとなる。
ちなみに大阪杯は直近3年で「115」以上という評価をクリアし、『日本グレード格付け管理委員会』の審査を経て『アジアパターン委員会』の承認を得た経緯がある。
昨年に勝ったアンビシャスが「115」を記録して認められた形だが、2着キタサンブラックや3着ショウナンパンドラ、4着ラブリーデイという結果を考慮しても妥当な評価といえるのではないだろうか。
その一方で、ホープフルSの場合は2歳G1となるので直近3年で「110」を上回ればクリアとなるが、率直に述べて最近の2歳戦の評価には疑問が残ると述べざるを得ない状況だ。
ちなみに昨年の2歳重賞ではカデナが勝った京都2歳S(G3)が「110」、評判馬が揃った東京スポーツ杯2歳S(G3)が「111」。だが、ホープフルSはそれらを遥かに上回る「114」という評価を得ている。
これは朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったサトノアレスの「115」に次ぐ高いレーティング。確かに勝ったレイデオロは今年のクラシックの有望株の一頭だが、2着のマイネルスフェーンでさえ、東京スポーツ杯2歳Sの覇者ブレスジャーニーと互角の「111」という評価を受けている。
無論、競馬はレーティングでするわけではなく、ましてや2歳馬だけに今後どのような結果を残していくのかは誰にもわからないことだ。だが、「果たして妥当な評価なのか」と疑問に感じる点は多々ある。
PICK UP
Ranking
23:30更新武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 大物馬主が女性騎手候補に「主戦騎手」の期待、未来の今村聖奈や藤田菜七子が誕生!?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- 元JRA藤田伸二氏「先生が拗ねちゃってね」「何年干されたか…」名伯楽2人との「仲違い」にファンは興味津々、名手が語った真相とは
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- JRA菊花賞(G1)コントレイル逆転の穴馬候補!? 全出走馬の血統・実績から浮上した3000mがプラスになる馬は?