GJ > 競馬ニュース > エイシンヒカリの破天荒競走生活  > 2ページ目
NEW

エイシンヒカリ引退。武豊騎手とのコンビで逃げに逃げた破天荒競走生活

【この記事のキーワード】, ,

 陣営はこの敗戦を受け、逃げ馬を得意とする騎手の騎乗を決めたのかもしれない。これまでエイシンヒカリの鞍上は岩田康誠や和田竜二、横山典弘らが務め一貫していなかったが、これ以後は武豊が乗ることとなった。

 武豊といえば、レースのラップタイムが一貫するほど体内時計が極めて正確なことで知られている。またコパノリッキー、トウケイヘイロー、キタサンブラック、そして古くはサイレンススズカなど逃げ馬との実績も豊富。まさにエイシンヒカリにはもってこいの騎手だったのだろう。

 その期待に応えるように、エイシンヒカリと武豊のコンビは快進撃を続ける。途中、天皇賞(秋)の惨敗はあったものの、海外G1を2度も制し、一時は世界ランキング1位まで上り詰めた。同馬が残した成績も武豊の手腕があったからこそだったのかもしれない。

 エイシンヒカリの最終成績は15戦10勝。その負けたレースでは人気上位に押されるも掲示板にすら載らなかった。そのためか長らくムラッ気があるともいわれ、引退レースとなった香港Cでもパドックを逆走して関係者を慌てさせた。その疲れもあったのか10着に終わってしまう。

 鞍上の武豊はレース後、「三振かホームランの馬だから。特大ホームランを狙ったけど、三振でした」と同馬を評した。この勝つか負けるかという両極端な走りっぷりも、この馬の魅力のひとつだったのは間違いない。

 エイシンヒカリの2017年度の種付料は受胎条件250万円、出生条件300万円と発表されている。これを高すぎると見るか否かは牝馬を持つ側の判断次第だ。親に負けないくらいのやんちゃな産駒が誕生してくれることを期待したい。

エイシンヒカリ引退。武豊騎手とのコンビで逃げに逃げた破天荒競走生活のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!