
JRA「遅れてきた大物」エスコーラはサリオスよりサラキアに共通点!? 日本レコード更新のド派手な圧勝劇も、記者が「辛口」だった理由
こうなってくると、気になるのは遅れてきた大器エスコーラの今後の進路、そしてシャフリヤールやエフフォーリアといった世代トップクラスとの比較だろう。ド派手な初勝利となったが、ある記者は意外に辛口だ。
「レース後、川田騎手が『性格に難しいところがある』ともコメントしていましたが、まだ荒削りな印象ですね。スタートで遅れたことは、1月のデビュー戦と同じなので川田騎手もある程度想定内だったと思いますが、向正面の入り口で外に出たのは、川田騎手が出したというよりは馬の方が曲がり切れずに外に出た感じでした。
そこから再び馬群に戻るスペースがなかったので、仕方なく前に行った感じですね。非常にインパクトのある勝ち方でしたが、逆に言えば大味な競馬。未勝利戦であれだけ派手に勝つ必要はあまりありませんし、川田騎手としては馬群の中でしっかり我慢させて、勝負どころで脚を使う競馬を教えたかったと思いますよ。
一度使ってガス抜きもできたでしょうし、シャフリヤールやエフフォーリアといったトップクラスと戦うためにも、まずは“競馬”をしっかり覚えたいですね。荒削りな分、伸びしろは大きいと思います」(別の記者)
思い返せば、エスコーラの全姉のサラキアも3歳夏の小倉(青島特別・当時500万下)に出走し、芝1700mの日本レコードを樹立。格上挑戦で臨んだ次走のローズS(G2)では2番人気に支持されるなど、一気にスターダムへ伸し上がった。
「なんとか未勝利戦がある内に勝ちきることができてよかったです」
川田騎手らしい何とも模範的なコメントだが、陣営が見据えているのはもっともっと「上」だろう。初勝利で歴史に名を刻んだエスコーラの今後は、異例の注目を集めることになりそうだ。(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
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