JRA【関屋記念(G3)展望】「三度目の正直」果たすのは……ソングライン池添謙一VSグランデマーレ藤岡佑介!1年越しリベンジに燃える岩田望来アンドラステも虎視眈々
15日、新潟競馬場ではサマーマイルシリーズ第3戦、関屋記念(G3)が開催される。今年は3歳から7歳までの5世代からマイラーが集結。実力伯仲の楽しみな一戦となりそうだ。
3歳世代から唯一出走を予定しているのがソングライン(牝3歳、美浦・林徹厩舎)だ。前走のNHKマイルC(G1)では、直線先に抜け出したが、ゴール前でシュネルマイスターと鼻面をそろえてのフィニッシュ。僅かにハナ差で2着に敗れた。
ソングライン陣営にとって口惜しかったのは、3角で外に振られるロスがあったこと、そして直線最後の最後で内にもたれてしまったこと。この2つがなければ、シュネルマイスターを凌いでいた可能性もある。2走前の桜花賞(G1)でも致命的な不利を受けて惨敗しており、まともに走れば世代屈指のマイラーになり得る存在だ。
もちろん古馬とは初対戦になるが、軽斤量も手伝って、有力候補の1頭としてレースに向かうことになりそうだ。3歳牝馬は2018年にプリモシーンが1番人気に応え、優勝しているのも心強い。
鞍上は池添謙一騎手が桜花賞から3戦連続で騎乗予定。2戦続けて悔しい思いをしているだけに“三度目の正直”で狙うは1着のみだ。
4歳世代の代表格はグランデマーレ(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)だ。
その評価が怪しくなりつつあるコントレイル世代。この世代最後の秘密兵器とも評される同馬が2度目の重賞挑戦を迎える。
2歳秋に新馬戦、葉牡丹賞(2歳1勝クラス)を連勝し、クラシック戦線に名乗りを挙げたグランデマーレ。しかし、直後に骨折が判明し、復帰したのは3歳秋になってから。2戦2勝で臨んだ神戸新聞杯(G2)では、10か月ぶりというブランク明けにもかかわらず、コントレイルに次ぐ2番人気に支持された。4角2番手で粘り込みを図ったが失速し、4秒4差の17着に敗れた。
その後はマイル路線に転向。鷹巣山特別(2勝クラス)こそ11着に敗れたが、2連勝で一気にオープン入りを果たした。今後はマイル重賞路線での活躍が期待されるが、左回りコースの克服が課題の一つ。これまで右回りでは4戦4勝だが、左回りの2戦はどちらも2桁着順に沈んでいる。左回り“三度目の正直”で苦手意識を払拭しておきたいところだろう。
鞍上はデビューから全てのレースで手綱を取っている藤岡佑介騎手。父の管理馬でG1制覇という“夢”を叶えるためにもここで負けるわけにはいかない。
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