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【皐月賞(G1)回顧】「史上最強世代」に新王者誕生! ディーマジェスティの視線はすでに「世界」を見据える!?

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 あまりにも鮮やかな手応え、一頭だけ真一文字に突き抜けたディーマジェスティは、すでに爆発的な末脚を持つマカヒキをも振り切っていた。最後は0.2秒差をつけての完勝。8番人気の伏兵が、レースレコードで同世代の覇権争いの「主役」に躍り出た。

 フルゲート18頭立ての大外18番枠という不利な状況が、ディーマジェスティが8番人気に留まった最大の原因だろう。スタート直後は一頭だけ大きく左によれて、まさに大外枠の不利をモロに受ける形となってしまった。

 しかし、1コーナーまでに立て直す距離があったことと、これで後方からの競馬となり結果的に展開が向いたことがディーマジェスティにとって大きかった。しかし、それらを差し引いても最後の末脚はあまりに強烈だった。

 最後は完勝という結果もあって、決してただ展開に恵まれただけではない。まだ三強と未対戦だった「実力馬」が展開を味方につけたという見解が最も妥当だろう。当然、日本ダービー(G1)で二冠を達成する可能性も大いにある。

 2着のマカヒキも勝ち馬と共に上手く展開を味方につけたが、今回は勝負所で最も大外を回されており、後方一気しかできない現状とフルゲートの競馬が大きく影響した。直線の破壊力は相変わらずでディーマジェスティとは位置取り、通ったルートの差がそのまま着差に現れた。広い東京コースでリベンジしたい。

 3着のサトノダイヤモンドの道中は中団外目の絶好位だったが、勝負所でリオンディーズから不利を受けてしまった。ただ、勝ち馬とは0.4秒差。仮に不利がなくとも、今日に関しては勝つことは難しかっただろう。しかし、この馬の最大目標は日本ダービー。十分に巻き返しが期待できる。

4着入線から5着に降着したリオンディーズは、前走の弥生賞(G2)同様スタートから前に行きたがった。この一族の前向きな気性、さらには前に馬を置き辛い外枠が裏目に出た。それでも、このハイレベルな今年の皐月賞を演出したのは間違いなくこの馬。今後に課題は残ったが、改めて強さを見せつけたレースだった。日本ダービーまで時間は限られているが、今度こそは内枠を引きたいところだ。

勝ったディーマジェスティに展開が味方したことは確かだが、同じく展開に恵まれたマカヒキを寄せ付けなかったのだから、やはり勝ち馬は強い。

最後に、ディーマジェスティの二ノ宮敬宇調教師×蛯名正義騎手といえば、エルコンドルパサーとナカヤマフェスタの2頭で「凱旋門賞(仏G1)」に挑み、共に世界の頂点にあと一歩となる2着で涙を飲んだ二人。

だからこそ2人の視線は続く日本ダービーを含め、すでに”決戦の地”ロンシャンを見据えているかもしれない。最強世代の”第2章”も、激戦が期待できそうだ。

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