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【徹底考察】皐月賞(G1)ディーマジェスティ&マウントロブソン 「三強の一角崩しへーー実力馬、侮ることなかれ」

keiba0412.jpgマウントロブソン(上)とディーマジェスティ(下) 「競馬と景色の写真集」より

ディーマジェスティ編

「考察」
 過去5年で3頭が共同通信杯(G3)から皐月賞へ直行して皐月賞馬に輝いているのだから、ディーマジェスティほどデータ派にとっては「頼もしい」、そうでない人にとっては「不気味」な馬はいないだろう。

 それも今年の共同通信杯は多くの競馬ファンにとって、頭の中に「?」が残るレースだったのではないか。昨年末のホープフルS(G2)を快勝し単勝1.9倍の支持を受けていたハートレーが見せ場なく10頭中9着に敗退。

 それだけならまだしも、共同通信杯と同舞台の東京スポーツ杯2歳S(G3)勝ったスマートオーディンでさえ、まったく良い所なく6着に惨敗している。

 さらに、このスマートオーディンが次走の毎日杯(G3)を完勝したのだから、いよいよ今年の共同通信杯の評価は混迷を深めている。できることなら「ノーカウント」と言いたいくらいだ。

 では、今年の共同通信杯を勝ったディーマジェスティが、どれくらいの能力なのか。それを導き出す上で、リアルスティールがドゥラメンテに土を付けた昨年の共同通信杯とラップを比較すると興味深いことがわかる。

2015年共同通信杯
勝ち馬:リアルスティール1:47.1
12.7 – 11.1 – 11.4 – 12.2 – 12.6 – 12.6 – 11.8 – 11.0 – 11.7

2016年共同通信杯
勝ち馬:ディーマジェスティ1:47.4
12.7 – 11.3 – 11.8 – 12.1 – 12.1 – 11.8 – 11.5 – 11.8 – 12.3

 実はこの2レース、前半の1000mは共に60秒とまったく同じペースで進んでいる。ただし、その次の200mは2015年が「12.6」で2016年が「11.8」と完全に異なる性質のレースになった。

 簡潔に述べれば2015年は上がり3ハロン、つまりは直線だけの瞬発力勝負。対して2016年は800mスパートが要求された持続力勝負になっている。そして、従来の皐月賞につながるのは間違いなく、より厳しい流れとなった「後者2016年」である。

 ただ、その一方で「前者2015年」の共同通信杯1、2着馬は、そのまま皐月賞の2、1着馬でもある。これには明確な理由がある。実は昨年の皐月賞は近年でも、稀に見る瞬発力勝負で決着しているからだ。これは従来の皐月賞とは、まったく逆の流れだった。

 それが単なる偶然なのか、それとも2014年の12月の馬場改修工事後から導入されたエアレーションの効果の影響なのか、現時点では明らかになっていない。

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