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【徹底考察】皐月賞(G1)ディーマジェスティ&マウントロブソン 「三強の一角崩しへーー実力馬、侮ることなかれ」

マウントロブソン編

「考察」
 共同通信杯が5年で3頭であれば、残り2頭の皐月賞馬を送り出しているのが、マウントロブソンが勝ったスプリングS(G2)である。毎年、弥生賞ばかりがクローズアップされているが、実はここ5年の皐月賞馬は共同通信杯で連対した馬か、スプリングSを勝った馬さえ押さえておけばよかったということだ。

 さて、このマウントロブソンだが、最大の特徴はその「自在性」だろう。

 逃げや追い込みの経験こそないが、どんな流れでもそれなりに脚を使って必ず好走する。ここまで5戦3勝ながら、連対率は100%と安定感は抜群だ。ただ、それでもどちらかと言えばスプリングSのような、タフな流れを歓迎した口であることは確かなようだ。

 前走のスプリングSは逃げたマイネルハニーが前半の1000mを60.3秒で引っ張る流れ。特別厳しい流れではないが、残り800mから「11.6秒」というラップを踏んでいるように、ここから一気にペースが上がる持続力勝負となった。

 マウントロブソンは、それを5番手からの早め抜け出しで押し切っている。

 1番人気のロードクエストが届かずの3着、逃げたマイネルハニーが2着に粘ったことからも、一見前に有利なレースに見えるが、決してそうではなく全体的にタフで厳しさを要求される流れだった。その証拠に、上位2頭以外の先行勢は壊滅している。

 そして、本馬を評価する上でもう一つ重要なのが、2勝目を挙げた前々走のあすなろ賞(500万下)のレースぶりだろう。

 前半1000m の61.1秒は500万下条件とすればまずまずの流れだが、後方12番手で競馬していたマウントロブソンは向こう上面で一気に前に進出すると、直線入り口で早々に先頭に並びかけてそのまま押し切っている。

 この自在性こそ、まさにマウントロブソンの真骨頂ともいえるもので、流れに応じて自ら動ける力は、皐月賞やその後のレースでも大きな武器になるだろう。

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