GJ > 競馬ニュース > ディープボンドの切れ味にファンも困惑!?  > 2ページ目
NEW

「上がり33秒台」ディープボンドの切れ味にファンも困惑!? 「逃げたのは私」C.デムーロが引き出した新味、高速馬場の日本ではなく“重いはず”の欧州で披露はなぜなのか

「世界有数の高速馬場といわれる日本の競馬場に対し、パワーも要求される重い馬場なのが欧州の特徴でもあります。スローのおかげという側面もあったにせよ、ヴェルメイユ賞より速い勝ちタイムなら価値があります。

ノースヒルズ軍団は、軽い高速馬場を得意とする無敗の三冠馬コントレイルを引っ込めて、あえてパワータイプのディープボンドを遠征させましたが、この選択は結果的に大正解だったといえるでしょう」(競馬記者)

 最終的にクロノジェネシス、ディープボンドが出走を予定している今年の凱旋門賞。当初は前記2頭だけなく、ステラヴェローチェ、マイネルウィルトス、モズベッロ、レイパパレといった馬も登録していた。顔触れからも察しがつくように、これらはいずれも名うての重巧者でもある。

 パワーの要る馬場には理に適っているように思えて、これまで凱旋門賞で好走した日本馬は歴史的な名馬ばかり。そういった事実を振り返れば一見、安直にも思える“凱旋門賞攻略班”の選定だったが、シンプルイズベストを印象付けるディープボンドの快走だった。

 また、追い風となりそうなのは、フォワ賞を勝利した日本馬が全て好走しているという歴史だ。1999年エルコンドルパサー、2012年オルフェーヴル、2013年オルフェーヴル、これらは同年の凱旋門賞でも2着に入っている。

 それに加えて鞍上のデムーロ騎手は、昨年の凱旋門賞をソットサスで優勝した腕利きだけに、善戦以上の期待も出来そうな雰囲気。どういう結果に終わろうとも、今回のディープボンドのフォワ賞優勝は、日本競馬の悲願である凱旋門賞勝利に向けて、大きな道しるべとなったのではないか。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

「上がり33秒台」ディープボンドの切れ味にファンも困惑!? 「逃げたのは私」C.デムーロが引き出した新味、高速馬場の日本ではなく“重いはず”の欧州で披露はなぜなのかのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ
  2. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  3. JRA戸崎圭太「自主隔離中は英語の勉強をしていました」ディープモンスターとのコンビも決定! 40歳を超えて遂げた「新たな変化」とは
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. JRA川田将雅「騎乗停止」も”ノーペナルティ”の謎……「前例」武豊が切実に訴える欧州と日本の競馬を取り巻く環境問題
  10. 【安田記念プレーバック】8歳で“非業の死”を遂げた個性派…ロードカナロアに迫った驚愕の末脚!「クビ差」惜敗が種牡馬勢力図も変えた?