JRA打倒テーオーケインズへ「最強3歳世代」からの刺客!? 「強いのは、わかっていた」遅れてきた超新星が7馬身圧勝で3連勝!

5日、中山競馬場で行われた8R・3歳以上2勝クラスは、1番人気のウィリアムバローズ(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎)が圧勝。ミッキーアイル産駒の期待の大物が、単勝1.3倍という圧倒的な人気に応えて3連勝を飾った。
「強いのは、わかっていました」
今回、初コンビを組んだ三浦皇成騎手にとっても手応え十分な勝利だったようだ。16頭立てで行われたダート1800mのレース。好スタートを決めたウィリアムバローズだったが「(ここ2戦)2勝とも逃げ切りでしたし、直線で内にモタれる面を見せていたので、その点がどうか」と課題を挙げた鞍上は、あえてハナに行かずに2番手からの競馬を選択した。
「外枠で内の馬を見ながら2番手でレースできましたし、モタれても許容範囲でした」
鞍上がそう振り返った通り、4コーナーで逃げ馬を交わして迎えた最後の直線は、まさに圧巻の一言だった。三浦騎手が満を持してゴーサインを送ると、あとは後続を突き放す一方。結局、ノーステッキのまま最後は2着に7馬身差をつける圧勝で3連勝を飾った。
「芝のマイルG1を2勝したミッキーアイルの初年度産駒ということで、デビュー当初は芝を走っていましたが、今夏にダートへ矛先を向けて一変しましたね。高い将来性を感じさせる、非常に強いレースでした。
この日、中京競馬場ではダート界の頂点を決めるチャンピオンズC(G1)が行われていましたが、1番人気のテーオーケインズが6馬身差で圧勝。この着差は同レース史上最大で、ジャパンCダート時代にクロフネが残した7馬身差の『伝説』に迫る記録的な勝利です。
元JRA騎手のアンカツこと安藤勝己さんが、自身の公式Twitterで『まともなら今のダート路線では抜けとるね。この馬の時代になる』と見解を示されていましたが、まさに一時代の到来を感じさせる圧勝劇。
少なくとも、この日同レースに出走していたメンバーの逆転は難しいと言わざるを得ないだけに、ウィリアムバローズのような若い馬への期待が高まりますね」(競馬記者)
秋のG1開幕戦となったスプリンターズS(G1)をピクシーナイトが勝利。その勢いに天皇賞・秋(G1)でエフフォーリアが続くと、シュネルマイスターやシャフリヤールといったG1馬も、グランアレグリアやコントレイルら歴史的な大先輩と好勝負を繰り広げるなど、この秋、快進撃を続けているのが今年の3歳世代だ。
しかし、その一方でダートに限っては、この日のチャンピオンズCで唯一の3歳馬だった白毛の女王ソダシが敗れるなど、精彩を欠いている。
「今日の我慢した形が、今後に繋がればいいですね」
レース後、鞍上からそう期待を掛けられたウィリアムバローズ。果たして、ダート界に現れた超新星は「最強世代の再来」と言われる3歳勢の最後のピースとなるか。打倒テーオーケインズの1番手は、意外なところから出現するかもしれない。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
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