JRA 三浦皇成「中途半端」騎乗にご立腹!? ラストドラフト「状態は良かった」騎手も陣営も認めた良血馬の惨敗の真相
11日、中京競馬場で行われた中日新聞杯(G3)は岩田康誠騎手の8番人気ショウナンバルディが優勝。3連単236万馬券の大波乱に一役買った。
岩田康騎手はこれがJRA重賞100勝。快挙を達成した嬉しさのあまりゴール後に、会心のガッツポーズを披露した。そして、その後のインタビューでは「未勝利であっても、嬉しい勝利はやっぱりガッツポーズが僕は出るんで。見苦しいかもしれませんけど、ガッツポーズは見逃してください」と、笑いを誘っていた。
一方、笑えない結果に終わってしまったのが、三浦皇成騎手とラストドラフト(牡5歳、美浦・戸田博文厩舎)のコンビだろう。
父はドイツ競馬の歴史に名を残す名馬のノヴェリストで、母は桜花賞馬マルセリーナという良血馬。デビュー戦で12日の香港カップ(G1)へ出走するヒシイグアスを破って勝利を挙げると、2戦目でいきなり京成杯(G3)を勝利する最高のスタートを切った。
しかし3戦目の弥生賞(G2)で7着に敗れて以降は善戦止まり。約3年近く勝利から見放される長いトンネルへ突入している。
そんな不振を脱却するチャンスが今回だった。同レースは2年前にも出走しており、勝ち馬とタイム差無しの2着へ好走と、相性は抜群。また管理する戸田師も「状態はとても良く、勝ち負けを期待できる」と、太鼓判を押すほど仕上がっていた。
陣営の期待や中京芝2000mとの相性の良さを買われてか、秋2戦は2桁人気が続いていた同馬が何と5番人気になっていた。
多くのファンと陣営から復活を期待されたラストドラフトは、3枠5番からまずまずのスタートを切ると、道中は中団を追走。馬群の中で脚をしっかりと溜めて直線を迎えるが、1000m通過1分1秒1のスローペースの影響か前の馬が止まらず。外へ出して懸命に脚を伸ばすも、9着が精一杯だった。
レースを終えた三浦騎手は「状態は良かったです。ポジションが中途半端で、下がっていくところがあり、そこが全てでした」と、位置取りや道中の不利について後悔の念を述べた。
多くのファンも位置取りが敗因の1つと考えているようで「スタートが良かったのに何故あの位置?」と、三浦騎手の消極的な騎乗について批判が集まっているようだ。
また、三浦騎手の今回の騎乗について疑問の声を投げかけているのはファンだけでは無さそうで……。
「レースを観戦した陣営も、三浦騎手の位置取りには不満を持っていたようで……今後は『騎手を含めて予定を立てる』と三浦騎手の乗り替わりを示唆してたとか。消化不良の一戦に納得できない様子でした。5戦連続で三浦騎手が乗ってきたわけですが、次回は乗り替わりになりそうですね……」(競馬記者)
先日のジャパンCで、遂にG1未勝利ながら「G1・100連敗」の辛酸を舐めることになってしまった三浦騎手。それだけに貴重なお手馬を無くしてしまう事態は、何としてでも避けたいと思われるが、果たしてラストドラフトの次走の鞍上は如何に。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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