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「藤田菜七子フィーバー」から1年。若手騎手との競争に敗れブームが沈静化した今、JRA唯一の女性騎手が踏み出した「未来への一歩」とは

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 さらに注目したいのが、藤田菜七子騎手が騎乗する馬の関係者だ。関西に遠征するとあって、関係が薄かった地元関西の厩舎からの依頼も目立っている。

 特筆すべきは騎乗馬のオーナーであり、メイショウサムソンやメイショウマンボでお馴染みのメイショウ軍団の総帥・松本好雄氏や、コパノリッキーなどを所有する実業家のDr.コパこと小林祥晃氏、冠名のシゲルで有名な森中蕃氏の名前もある。

 彼らはこれまで藤田菜七子騎手とは、ほぼ関りがなかった大物馬主たちだ。

「特に、いきなり2頭の依頼をしたメイショウの松本好雄氏との関係を築けたことが大きいと思います。もともと面倒見のいいことで有名な松本氏ですが、特に可愛がっていた武幸四郎騎手が先日引退したばかり。

 その代わりというのも変ですが、本来なら幸四郎騎手に依頼していたであろう馬を菜七子騎手に回したという可能性はあります。メイショウ軍団は、JRAだけでも年間で1000近い出走実績のある大軍団。その一部でも回ってくるのなら、今の菜七子騎手にとって本当に大きなことですね」(競馬記者)

 とはいえ、期待された18日の騎乗はすべて10着以下。まだ確かな成果は表れていないのかもしれない。だが、例え勝てないとしてもベストを尽くし、人気より少しでも上に持ってくることで、関係者の心象は大きく変わってくる。得てして、そういった小さな積み重ねが「次なる成功」の糧になるのが騎手という職業だ。

 厳しい状況に変わりはなく、世間の眼差しもじょじょに冷え込んでいる。だが、2年目を迎えたJRA唯一の女性騎手は日々確実な一歩を刻んでいるはずだ。

 再び大きなスポットが当たることを、今は静かに待ちたいと思う。
(文=編集部)

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