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2017.03.19 10:53
「藤田菜七子フィーバー」から1年。若手騎手との競争に敗れブームが沈静化した今、JRA唯一の女性騎手が踏み出した「未来への一歩」とは
文=編集部
近年のJRAには地方競馬のトップ騎手が次々と移籍するばかりでなく、海外のトップ騎手でさえ年中日本で騎乗し続けている。見た目にもわかりやすい「弱肉強食」の競馬界は、騎乗技術や経験という点から「一番の弱者」といえる新人騎手が育たなくなって久しいといわれているのだ。
したがって、日本の競馬界にとって貴重な紅一点の藤田菜七子騎手であったとしても、このまま生き残るのは厳しい。例え、数年後に騎手業を断念していても、現在の競馬界では特に珍しいことではない。
ただ、3日間開催となる今週の競馬で、藤田菜七子騎手が黙って「弱肉強食の波」にのまれているわけではないということが、はっきりとわかった。
藤田菜七子騎手はこの土日ともに阪神競馬場で騎乗しているが、実は関東所属の藤田騎手が阪神で騎乗するのはこれが初めてとなる。今年になってすでに初の京都競馬場デビューも果たしており、つまり積極的に関西にも遠征することによって「騎乗馬確保」の間口を広げにかかっているのだ。
何はともあれ、まず馬に乗れないことにはレースを勝つチャンスさえ生まれない。
経験も蓄積されず、実戦でしか得られない技術も上達しない。数を乗ることによって、例え勝てなくともその馬の馬主や調教師といった関係者との繋がりが生まれ、それが次の騎乗依頼に繋がる。つまり、騎手の原点は「乗ってなんぼ」というわけだ。
そして、その効果は目に見える形で表れ始めている。
3日間で14鞍という数は、リーディングトップのM.デムーロ騎手の13鞍を上回る乗鞍だ。もちろん、デムーロ騎手が今週はやや控えめの騎乗数で、肝心の馬質にも”天と地”ほどの差があるが、それでも今の藤田菜七子騎手にとっては大きなチャンスといえる。
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