
JRA皐月賞(G1)美人競馬評論家が「マツクニローテ」採用に期待!? ダノンベルーガ敗戦で浮上したキングカメハメハ、ディープスカイも歩んだ軌跡

17日に中山競馬場で行われた皐月賞(G1)は、5番人気のジオグリフが勝利。今年のクラシックで主役の一頭と目されたダノンベルーガは直線で見せ場を作るも4着に敗れた。
一方、前日のアーリントンC(G3)を制したのは、ダノンベルーガと同じオーナーのダノックスが所有するダノンスコーピオン(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)だった。
「元々はダノンベルーガ同様、ダノンスコーピオンもクラシック路線に進むプランもあったようですが、主戦の川田将雅騎手の助言もあり短距離路線へ舵を切りました。これで両馬を所有するダノックスとしては、短距離路線はダノンスコーピオン、クラシックはダノンベルーガで勝負という事になった訳です。
ところが、皐月賞でダノンベルーガが敗戦したこともあり、悲願の日本ダービー制覇を目論むダノン軍団としては、ダノンスコーピオンのダービー出走も可能性がゼロという訳ではないかもしれません」(競馬ライター)
次走はNHKマイルC(G1)を視野に入れているダノンスコーピオンだが、仮に日本ダービーにも出走する事になると、キングカメハメハやディープスカイなどに代表される所謂”マツクニローテ”で挑む事になる。
これについては、競馬評論家の花岡貴子氏も私見であると断りを入れつつも、ダノンスコーピオンがマツクニローテを行くのではないかと自身のTwitterで予言しており、ありえない話でもなさそうだ。
美人競馬評論家が「マツクニローテ」採用に期待
“マツクニローテ”とは、かつて松田国英元調教師が好んで採用したローテーションだ。皐月賞から日本ダービーに向かう一般的な春二冠に対し、こちらの場合はNHKマイルCから日本ダービーに転戦するというもの。
過去にはダノックス所有馬で、2010年NHKマイルC覇者のダノンシャンティもマツクニローテで日本ダービーへ参戦している前例もある(実際には日本ダービーは前日の怪我で出走取り消し)。
ダノンスコーピオンの距離適性に関しては、現状は1600mがベストという見方もあるが、勝利したアーリントンCでは道中しっかりと折り合って脚をためる競馬が出来ており、距離延長にも対応出来そう。また、3歳時は多少距離適性から外れていても、基礎能力でカバーされるケースも珍しくはなく、一生に一度の舞台なら多少距離が長いとしても出走を決断する可能性は十分にありそうだ。
ただ、過去にマツクニローテで日本ダービーに出走した馬で、2008年のディープスカイ以降は結果が出ていない点は気になる所だ。それでも陣営が、デビュー当初から「相当な器」と高く評価する大器なだけに、出てくるようなら面白い存在となりそうだ。
(文=椎名佳祐)
<著者プロフィール>
ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。
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