「安易に飛びつくのは危険」「120点をやってもいい」鈴木和幸が見極めた全18頭の状態。高松宮記念出走馬の最終追い切り診断公開中!
●鈴木和幸の第47回高松宮記念追い切り診断
今週の高松宮記念(G1)は昨年の上位3頭に加え前哨戦の勝ち馬ダンスディレクターが不在、さらに昨年スプリンターズステークス(G1)を勝ったレッドファルクスは休み明けなどかなりの混戦模様。となると重要なのは各馬の仕上がりだ。調教診断でお馴染みの鈴木和幸氏による高松宮記念最終追い切り診断をまとめたのでぜひ予想の参考にしていただきたい。
「クリスマス」は、直線強めに追ってウッド5F67秒3-39秒1-13秒2、フットワークに乱れはなく、追い出されてからもしっかりと伸びたが、これはここ2戦もそうだった。際だった良化はない。
「シュウジ」は先週15日に坂路51秒2-37秒0-11秒7の速い時計が出ている。すっかりガス抜きができた様子。今週も坂路、左ステッキが一発入ったが、これは気合いを入れるため、余力を残して51秒0-36秒4-12秒0なら文句のつけようもない。巻き返しの準備万端整った。
すでに9歳となった「スノードラゴン」だが、馬なりで坂路52秒2-38秒4-12秒3をマークした動きは軽快そのもの。追えばいくらでも伸びそうな脚勢で、年齢的な衰えは感じられない。ただ、前走時の追い切りも坂路ラスト1F11秒9と動いており、特別によくなったわけではない。安易に飛びつくのは危険。
直線半ばからいっぱいに追われ、ウッド5F66秒6-36秒5-12秒2の好時計をマークした「セイウンコウセイ」、ここ3戦で1、1、2着時の好調子をそっくりそのままキープしている。いや、前走時の最終追い切りが馬なり仕上げだったことを思い出すと、今回はやる気満々、後のない仕上げといった感じだ。あとは初めての中京コースをどうこなすかだけだろう。
シルクロードSで2番人気6着と、期待に反した「ソルヴェイグ」。この中間は坂路5本と意欲的に乗り込んでいる。これは前走時、体重が18キロも増えていたからだろう。15日の52秒3ー37秒0-12秒7の動きを見ると、すでにその太めは解消されたと思ったのだが、今週は50秒9-37秒4をいっぱいに追ってきたではないか。そして、ラスト1Fは11秒5の速さ。上がり中心だった54秒1の前走とは仕上げの意欲が違う。大一番に向けて一分のスキなく仕上がった。
「ティーハーフ」は坂路で併せ馬を敢行し、ゴール前でステッキを連打して1馬身半先着の51秒9-38秒2-12秒3、時計も動きも前走以上。休み明けを感じさせない好仕上がりだが、昨今の成績が成績だけに不安は残る。
「トウショウピスト」は、軽く仕掛けただけでウッド6F84秒5-37秒4が出た。リズミカルなフットワークで、ラスト1F11秒7とGOサインが出ての反応も上々。調子のよさは見て取れる。
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