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天才・武豊が、世界に誇る正確無比の「時計」 逃げ馬キタサンブラックは何故いつも崩れないのか? 現役王者の”逃亡劇”を支える秘密

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 23日、G1昇格初年度となる大阪杯(G1)を目指す昨年の年度代表馬キタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)が、栗東のCウッドコースで1週前追い切りを行い6ハロン78.3秒と、この日の1番時計を叩き出して好調ぶりをアピールした。

 一昨年の菊花賞馬が、昨年さらに天皇賞・春(G1)とジャパンC(G1)のタイトルを積み上げ、ついに年度代表馬の座を獲得。名実とも日本競馬を牽引するスターホースには、今や貫禄さえ漂っている。

 本来、「逃げ馬」は勝つときは鮮やかだが、いざ負けるときは意外なモロさを露呈してしまうもの。サイレンススズカやミホノブルボンのように、生涯にわたって圧倒的な能力で勝ち続けた強者もいることはいるが、多くの逃げ馬は例えG1級でもタップダンスシチーやコパノリッキーのように戦績にムラができてしまうのも、ある意味「宿命」といえる。

 しかし、その一方でダイワスカーレットのように、敗戦にも大きく崩れない稀有な能力を持った逃げ馬もいる。14戦して日本ダービーで大きく負けた以外は、すべて馬券圏内に好走しているキタサンブラックもその一頭だ。

 また、そういった馬には特出した「ペース判断力」を持つ騎手が主戦となっている場合が多い。

 ダイワスカーレットもずっと大ベテランの安藤勝己騎手が乗り続けたように、キタサンブラックにしても標的にされやすい逃げ馬という立場ながら、安定した成績を重ねられているのは、やはり昨年から主戦となった武豊騎手との出会いが大きいといえるだろう。

 新星ファンディーナが5馬身差で圧勝し、クラシック戦線に堂々の名乗りを上げた20日のフラワーC(G3)。7番人気の人気薄ながら、「絶妙なレース運び」で逃げ粘ったドロウアカードは2着とクビ差という惜しい3着。鞍上には武豊騎手がいた。

 1000m通過が61.1秒というペースは、実は過去5年のフラワーCの中で最も速い。これだけを見れば、逃げ馬ドロウアカードには厳しいペースに見える。それも2番手を追走していたファンディーナに直線入り口で先頭に立たれる、逃げ馬にとっては泣きどころの展開。普通なら惨敗していても、おかしくはない。

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