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【徹底考察】大阪杯(G1)キタサンブラック「昨秋、何故2000mの天皇賞を使わなかったのか。主戦の武豊が『これだけは避けたい』展開」

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 G1馬5頭が顔を揃え「豪華メンバー」と騒がれた昨年の大阪杯だったが、0.2秒差に負かしたショウナンパンドラはヴィクトリアマイル(G1)3着後に引退。4着ラブリーデイ、5着イスラボニータ、6着ヌーヴォレコルトも昨年にはピークを過ぎていた感のある馬たちだ。

 したがって、レースは前評判ほどレベルの高いものではなかった。無論、ここがあらゆる馬にとっての前哨戦であり、本馬としても武豊騎手とは初コンビで感触を確かめる意味合いも大きかったという事情はある。

 ただ、キタサンブラックの強さに疑いの余地はまったくないものの、昨年の大阪杯でのパフォーマンスに関してはやや不満が残るものだった。

【血統診断】

【徹底考察】大阪杯(G1)キタサンブラック「昨秋、何故2000mの天皇賞を使わなかったのか。主戦の武豊が『これだけは避けたい』展開」の画像2

 ディープインパクトの全兄ブラックタイド×サクラバクシンオーという配合だが、その距離適性に関して今さら議論する意味はあまりない。この馬は血統の枠に縛られない例外的な存在ということだろう。

 強いて挙げれば母父サクラバクシンオーの母サクラハゴロモは、天皇賞・春を制したアンバーシャダイと同血。代を重ねたことで隔世遺伝的な要素が作用したのかもしれないが、憶測の域を出ない。

 ただ、今年で5歳のシーズンを迎える本馬だが母方にはノーザンテーストを始めとした成長力豊富な血筋が多く、ここで急速に衰えていることは考えにくい。

 今年いっぱいでの引退が予定されているが、その気になれば6歳や7歳でも一線級で走っていてもおかしくはないほどのタフな血統でもある。まだまだ能力全開の走りが見られるはずだ。

≪結論≫

 昨年の年度代表馬だけあって、ここでも疑いの余地のない優勝候補。昨年のジャパンCや有馬記念で見せたパフォーマンスを考慮すれば、圧勝劇があっても驚けないほどの抜けた存在だ。

 だが、その一方で決して2000mがベストの馬ではない可能性が高い。

 それは単純に昨年の大阪杯や2200mの宝塚記念で敗れているからというだけでなく、例えば、昨年の秋のローテーションにしても2000mの天皇賞・秋をあえて使わず、2400mの京都大賞典(G2)からジャパンCという進路を選択している。

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