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【徹底考察】大阪杯(G1)サトノクラウン「週末の晴れ予報で”終了”?アッと驚く勝利と不可解な大敗を繰り返す『よくわからない馬』を徹底検証」

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 その結果が、次走の香港ヴァーズでの歴史的大金星だ。陣営もこのレースに関しては「最後まで集中して走っていた」と結果よりも、内容に手応えを感じているようだった。

 そして、この香港ヴァーズでの「成功」はサトノクラウンにとって非常に大きな指針となったようだ。

 実際に前走の京都記念でも、サトノクラウンは最後まで気を抜かずに完勝。レース後、堀調教師は「何の不安もなく自信を持って調教を進められた上で、レースに臨めたのは初めて」と語っている。

 つまり、陣営は試行錯誤を経て、サトノクラウンにとっての「ベストと思える調整法」を掴んだ可能性が高いということだ。

 その後の23日、本馬の1週前追い切りを終えた陣営は、スポーツ報知の取材に「気性面で落ち着きが出て、気持ちと体のバランスが取れてきた。力を出し切れるようになり、成績が安定してきたのかも」と答えている。

 サトノクラウンが「力を出し切れるようになった」のは、堀厩舎が本馬の「力を出し切れるようにする方法を掴んだ」からに他ならない。

 サトノクラウンが重馬場を得意としていることは確かだが、逆に古馬になってから良馬場で国内を走ったのは2度の天皇賞・秋だけ。先述したようにどちらも敗因は明らかだ。

 したがって、今回が良馬場濃厚だからという理由で、単純に本馬を「消し」としてしまうのは軽率だ。まだ、心身ともに完成していなかった3歳の日本ダービーでは、出遅れながらも上がり最速の33.8秒の脚を使い、ドゥラメンテに0.3秒差まで迫っていることを忘れてはならない。
(監修=永谷研(美浦担当))

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