【徹底考察】大阪杯(G1)サトノクラウン「週末の晴れ予報で”終了”?アッと驚く勝利と不可解な大敗を繰り返す『よくわからない馬』を徹底検証」
『考察』
昨年末の香港ヴァーズ(G1)で世界屈指の実力馬ハイランドリールを下し、待望のG1初制覇を飾ったサトノクラウンが、2つ目のビッグタイトル獲得を目指して大阪杯(G1)に出走する。
年明け初戦となった前走の京都記念(G2)で、今度は昨年の日本ダービー馬マカヒキを撃破して連覇達成。もともと弥生賞(G2)を勝って皐月賞(G1)を1番人気で迎えるなど期待の高かった馬が5歳になって、ますます充実の時を迎えている。
だが、その一方で大阪杯(G1)の前評判は、キタサンブラックに大きく差をつけられている。それどころか前走で負かしたはずのマカヒキにさえ、人気を譲ってしまいそうな状況だ。
その最大の原因となっているのが、サトノクラウンが「どういった馬なのか」を掴みかねている人が多いことだ。
3歳以降の勝利は稍重の弥生賞、重馬場の京都記念、日本よりも時計の懸かる香港での香港ヴァーズ、そして前走も稍重で京都記念連覇と、つまりサトノクラウンは「雨で馬場が重くなってこそ」という見方が主流となっている。
実際のところ、これだけ成績が偏っていれば雨で重くなった馬場が得意なことは確かだろう。中にはすでに「良馬場だったら切る」と考えている人も多いようだ。
しかし、仮にサトノクラウンが重馬場でしか走らないのであれば、ともに稍重で行われた昨年のクイーンエリザベス2世C(G1)と宝塚記念(G1)の惨敗劇は何なのか。という疑問に突き当たる。
また「良馬場ではいらいない」と考えている多くの人は昨秋、なんの見せ場もなく14着に大敗した天皇賞・秋(G1)の不甲斐ない印象があるからだ。ただ、このレースにしてもサトノクラウンの上がりは35.4秒。勝ったモーリスとほぼ同じ位置から、単純にキレ負けしたとしても負けすぎの感がある。
この後に香港ヴァーズと京都記念で連勝していることからも、ここに来ていきなり「覚醒した」と考えるのは、あまりにも暴論だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
武豊とキタサンブラックを大阪杯(G1)でも”エスコート”!? 重賞制覇で波に乗る「かっ飛び番長」の”選択”は
【徹底考察】大阪杯(G1)マカヒキ「キタサンブラック撃破へ鍵を握る『バロメーター』!? 最強世代ダービー馬の完全復活なるか」
【徹底考察】大阪杯(G1)キタサンブラック「昨秋、何故2000mの天皇賞を使わなかったのか。主戦の武豊が『これだけは避けたい』展開」
【大阪杯(G1)展望】年度代表馬・武豊&キタサンブラックのコンビが堂々始動!マカヒキ復活へこの春、大注目の新設G1に超豪華メンバーが集結!
天才・武豊が、世界に誇る正確無比の「時計」 逃げ馬キタサンブラックは何故いつも崩れないのか? 現役王者の”逃亡劇”を支える秘密