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2017.03.29 10:27
大阪杯ヤマカツエースに宿る池添親子の”野望”。父が導き出した「至高の馬体」と息子が編み出した「究極の競馬」が”鬼門”の仁川で開花する
監修=下田照雄(栗東担当)
福島記念(G3)1着 各コーナー通過順位[9-9-6-2] 中山金杯(G3)1着 各コーナー通過順位[5-5-4-2] 鳴尾記念(G3)6着 各コーナー通過順位[6-5-3-2]
16年・金鯱賞(G2)1着 各コーナー通過順位[6-8-8-7] 17年・金鯱賞(G2)1着 各コーナー通過順位[8-8-8-6]
中団の外目から競馬して勝負所の3、4コーナーでポジションを上げるという戦術自体は共通しているが、その上げ方が明らかに控えめになっていることがわかる。言い換えれば、以前のようなまくり差しではなく、直線の末脚にかける傾向が強くなっているということだ。
実際に、昨年の金鯱賞でメンバー2位、今年の金鯱賞でもメンバー3位の上がり3ハロンで差し切っている。キャリア23戦のヤマカツエースが良馬場の2000m以上で、上がり3ハロン・ベスト3位以内に入ったのは、この2レースだけである。
つまり、それまでは5ハロンや4ハロンという長いスパンで良い脚を使う競馬を続けていたが、上がり最速を叩き出した有馬記念を含めたここ3走は、より上がり3ハロンに特化した競馬に変化しているということだ。
ここ最近のヤマカツエースに「一皮むけた」という表現が使われることも多いが、その背景には父・池添兼雄調教師が「最適の馬体」に仕上げたことはもちろん、息子・謙一騎手がこの馬にとっての「最適の競馬」を完成させた点も見逃せない。
「謙一でG1を勝つのは夢」と調教師が明かせば「小っ恥ずかしいですが、やっぱりうれしい」と父の手掛ける馬でG1に挑めることを素直に喜ぶ主戦騎手。そして、ここまで親子による二人三脚で1つずつ階段を上ってきたヤマカツエース。
池添親子の”野望”はG1タイトルに届くのか――。
「鬼門」といわれた仁川の直線で”初めて”ヤマカツエースの末脚が爆発する。
(監修=下田照雄(栗東担当))
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