GJ > 競馬ニュース > ヤマカツエースと池添親子  > 3ページ目
NEW

大阪杯ヤマカツエースに宿る池添親子の”野望”。父が導き出した「至高の馬体」と息子が編み出した「究極の競馬」が”鬼門”の仁川で開花する

【この記事のキーワード】, ,

福島記念(G3)1着 各コーナー通過順位[9-9-6-2] 中山金杯(G3)1着 各コーナー通過順位[5-5-4-2] 鳴尾記念(G3)6着 各コーナー通過順位[6-5-3-2]

16年・金鯱賞(G2)1着 各コーナー通過順位[6-8-8-7] 17年・金鯱賞(G2)1着 各コーナー通過順位[8-8-8-6]

 中団の外目から競馬して勝負所の3、4コーナーでポジションを上げるという戦術自体は共通しているが、その上げ方が明らかに控えめになっていることがわかる。言い換えれば、以前のようなまくり差しではなく、直線の末脚にかける傾向が強くなっているということだ。

 実際に、昨年の金鯱賞でメンバー2位、今年の金鯱賞でもメンバー3位の上がり3ハロンで差し切っている。キャリア23戦のヤマカツエースが良馬場の2000m以上で、上がり3ハロン・ベスト3位以内に入ったのは、この2レースだけである。

 つまり、それまでは5ハロンや4ハロンという長いスパンで良い脚を使う競馬を続けていたが、上がり最速を叩き出した有馬記念を含めたここ3走は、より上がり3ハロンに特化した競馬に変化しているということだ。

 ここ最近のヤマカツエースに「一皮むけた」という表現が使われることも多いが、その背景には父・池添兼雄調教師が「最適の馬体」に仕上げたことはもちろん、息子・謙一騎手がこの馬にとっての「最適の競馬」を完成させた点も見逃せない。

「謙一でG1を勝つのは夢」と調教師が明かせば「小っ恥ずかしいですが、やっぱりうれしい」と父の手掛ける馬でG1に挑めることを素直に喜ぶ主戦騎手。そして、ここまで親子による二人三脚で1つずつ階段を上ってきたヤマカツエース。

 池添親子の”野望”はG1タイトルに届くのか――。

「鬼門」といわれた仁川の直線で”初めて”ヤマカツエースの末脚が爆発する。
(監修=下田照雄(栗東担当))

大阪杯ヤマカツエースに宿る池添親子の”野望”。父が導き出した「至高の馬体」と息子が編み出した「究極の競馬」が”鬼門”の仁川で開花するのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  4. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!