C.ルメール「消極的騎乗」…1番人気ダノンベルーガが失速したワケ…。武豊の「神騎乗」を辛口ご意見番が絶賛! 助演男優賞騎手が魅せた完全燃焼とディープインパクト産駒の“ド根性”!! 「ラッキー男」が「逆ソダシ」狙う!? 安田記念(G1)【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!
■C.ルメール「消極的騎乗」に元JRA田原成貴氏も遺憾、「満点回答」武豊と何が違ったのか…勝負を分けたそれぞれの想い
デスク「Y」:日本ダービー(G1)は武豊騎手のドウデュースが見事に勝利! ユタカさーーーーーん! 信じていたよーーーー!!
ライター「A」:当日は東京競馬場に6万人の観客が詰めかけ、勝利後はスタンドから「ユタカコール」が鳴り止みませんでした。
デスク「Y」:いや、すごかった。C.ルメール騎手のイクイノックスも上がり33秒6の末脚で迫ったけど、クビ差届かなかったね。
ライター「A」:同じような位置で最後の直線を迎えたものの、スムーズに進路が開いた武豊騎手×ドウデュースに比べ、ルメール騎手×イクイノックスはちょっと進路取りに手こずったようです。
元JRA騎手の田原成貴氏はレース後に、「ルメールさんは、18番枠で外を回りたくないという気持ちが消極的なレースに繋がったと思う。ドウデュースの前でレースして欲しかったね」と、大外枠だったため仕方ないとしつつも、もう少し積極性が欲しかったとTwitterで振り返っていました。
デスク「Y」:なるほど! 確かにもうちょっと前だったら、馬群の中をカニ歩きみたいに動きながら進路を探さなくてもよかったかもしれないもんね。
でも、あれスゴイよ。狭いところをシャッシャッシャって動けるんだもん。馬群を縫うように、とはよく言ったもんだ。私、あんな動きしたら絶対アキレス腱やる自信あるわ。
ライター「A」:それどころか、こないだ床に座りながら体を捻って、後ろに置いてあった競馬新聞を取ろうとしてギックリ腰になったって言ってたじゃないですか。運動しなさすぎですよ。
デスク「Y」:大丈夫! 最近は空いた時間に「カラダマニアの騎手」こと宮崎北斗騎手のYouTubeチャンネル「カラダマニアちゃんねる」を見ながらストレッチに励んでいるから! ほぉらこんなに体も柔らかくな…ギョア!?!?!
ライター「A」:あ、またやったわ、これ。
■日本ダービー(G1)何故1番人気ダノンベルーガは失速したのか。1週前に記録した「新記録」と元JRA安藤勝己氏のダメ出し……大先輩ドゥラメンテとの相違点とは
ライター「A」:見事な走りを見せて人気に応えた2頭に対し、1番人気に支持されていた川田将雅騎手のダノンベルーガは4着と馬券圏外に終わってしまいました。
デスク「Y」:道中は手応え良さそうに見えたんだけどね。最後の最後で脚が止まっちゃった。これで今年のG1は開幕から1番人気が10連敗かぁ。
ライター「A」:昨年末のホープフルS(G1)も1番人気のコマンドラインが12着と大敗。ここから数えたらG1で1番人気は11連敗したことになります。
デスク「Y」:なんてこったい! ってことは今週末の安田記念(G1)でも、1番人気が負けちゃったら12連敗!? ヤバすぎぃ…。
ライター「A」:仮に敗れたら2007年に起こった12連敗というワースト記録に並びます。
デスク「Y」:そりゃえれぇ大変だ。その時はどのレースから始まったんだっけ? どれどれ…。ウオッカがダイワスカーレットに敗れた桜花賞(G1)から、ロックドゥカンブが3着に終わった菊花賞(G1)までかぁ。
ライター「A」:あれ? これってデスクが高松宮記念(G1)で1番人気だったスズカフェニックスで馬券を取ったから、「オレは1番人気しか買わん!」って高らかに宣言した年だったのでは?
デスク「Y」:あれか!! 1番人気を信じ続けて連戦連敗だった。
ライター「A」:時期が進むに連れて顔色が悪くなっていきましたもんね。
デスク「Y」:しかも菊花賞でついに限界を迎えて、天皇賞(秋)では『ダイワで始まった負の流れをダイワで返す』って、ダイワメジャーから流したら、1番人気のメイショウサムソンに勝たれた…。
ライター「A」:ほんとにツイてない。今年ももしかして1番人気ばっかり買ってるんじゃないですか?
デスク「Y」:いや、今年はそういうレベルじゃないから……。
ライター「A」:買う馬がことごとく凡走するとは……「粗品の呪い」より強そうですね。
■元JRA藤田伸二氏が武豊の「神騎乗」を絶賛! 名手が唸った「1角までの入り」、「道中ポツン」、敗れたC.ルメールとの最大の違いは「華麗な〇〇」
ライター「A」:武豊騎手は、今年の勝利で日本ダービー6勝を挙げました。その見事な手腕を元JRA騎手藤田伸二氏も絶賛しています。
デスク「Y」:辛口なことで知られる藤田氏だけど、今回は「終わってみたら横綱相撲だった」と話し、道中の位置取りなどにも「喝」じゃなくて「あっぱれ」を連発していたよね。
ライター「A」:さらに「ステッキワーク」についても、「(最後の直線だけで)3回持ち替えているんですよ。騎手ってゴール前で焦ってるときはあんなステッキワークはできない。(武豊騎手の)持ち替える素早さとステッキワークは見事でしたね。さすがだなと思いました」と絶賛の嵐でした。
デスク「Y」:いや~、まさに“神騎乗”だよね。それに応えたドウデュースも素晴らしい。馬名の由来は「Do Deuce」で、「する+テニス用語(勝利目前の意味)」らしいけど、勝ちまくっているから改名が必要だね。テニス用語で“勝利”ってなんていうの?
ライター「A」:知りませんよ! 勝ち時計の2:21.9は、昨年の覇者シャフリヤールの2:22.5を0.6秒も更新するスーパーレコードとなりました。その記録樹立の一因は岩田康誠騎手×デシエルトにあったとも見られています。
■JRA「絶望からの生還」武豊ドウデュースは何故届いたのか。「やれることはやった」助演男優賞・岩田康誠が魅せた完全燃焼……日本ダービーにあって皐月賞になかったもの
デスク「Y」:ズバババババってハナに立ってから1000m通過は過去5年で2番目に速い58.9秒。まさに逃げ馬って感じのきっぷのいい逃げっぷりは目を引いたよね。
ライター「A」:結果は15着の大敗でしたが、レース後は岩田康騎手も『やれることはやった』と胸を張っていました。2番手で進んだアスクビクターモアが3着に粘ってますし、なにがなんでもがむしゃらに逃げたってわけでもないようです。
■「バッタリいっても不思議ではない」元JRA安藤勝己氏も驚愕した粘り腰…武豊偉業の影で、一際目を引いたディープインパクト産駒の“ド根性”
デスク「Y」:そうそう。アスクビクターモアと田辺裕信騎手もお見事だったね! 残り400mで先頭に立ったときには「やったか」と思ったもん。
ライター「A」:惜しくも差されてしまいましたが殊勲の3着。元JRA騎手の安藤勝己氏も「バッタリいっても不思議ではないペース。コース問わずやし、しぶとさが売りでこの先も楽しみ」と粘り腰を評価していました。
デスク「Y」:今後に繋がる3着だったよねぇ。秋以降も期待しちゃうよ~!
■JRA武豊、C.ルメール復権の裏で「ラッキー男」に向かい風!? 「逆ソダシ」狙う安田記念(G1)でアノ騎手が引いたのは貧乏くじ?
ライター「A」:そして今週末は安田記念(G1)が行われます。
デスク「Y」:シュネルマイスター、イルーシヴパンサー、ソングラインなどが有力視されているけど、気になるのはダートのフェブラリーS(G1)を連覇したカフェファラオだよねぇ。
ライター「A」:カフェファラオは芝のレースはキャリア2戦目。昨年の函館記念(G3)で芝に初挑戦し、1番人気に支持されましたけど、9着と惨敗しました。
デスク「Y」:下位グレードのレースでも結果が出せてないなら、やっぱ難しいのかしら。
ライター「A」:ただこのとき、カフェファラオが背負ったのはトップハンデとなる58.5キロ。この影響は大きかったと思います。
デスク「Y」:確かにねぇ。ルメール騎手も「距離と芝は大丈夫でした」ってコメントしてたよね? スタートから約150mは芝を走る特殊なコースのフェブラリーSで2勝を挙げているし、芝への適性はないとは言いづらいのよ。
ライター「A」:もしカフェファラオが勝利したならば、モズアスコット以来となる芝とダートのG1を勝利した馬となります。
デスク「Y」:すでに懐かしいわぁ。それ以外だとホクトベガ、アグネスデジタル、クロフネ、アドマイヤドンだっけ。さらにナツい! まずホクトベガなんだけど、あの頃と言ったらさぁ…。
ライター「A」:おっさんの昔話が長くなりそうなのでほっときましょう。さて注目の安田記念は5日15時40分発走予定です。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)
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