GJ > 競馬ニュース > 武豊「桜花賞ベストレース」  > 2ページ目
NEW

武豊騎手が語る「桜花賞ベストレース」は”伝説”の出遅れ勝ちでなく「あの名牝」の地味レース?天才が重要視する偶然ではない「必然」のプロセス

【この記事のキーワード】, ,

 武豊騎手はこのレースに関して「逃げ馬を見ながら、ペースを左右できる2番手を並走。ライバルが取りたいであろうポジションを先に取り、直線で早めに置き去りにして、後続の追撃をかわす主導権を握り続けることができた、ほぼ完璧なレース」と分析している。

 確かに武豊騎手が述べている通り、93年の桜花賞のベガは実に完成されたスムーズな競馬だった。2番手から最後の直線抜け出して、ユキノビジンの猛追をクビ差しのいでの戴冠は見事の一言。ただ、そこにはシャダイカグラのような派手さはなく、どちらかといえば「卒のない競馬」をしたといえなくもない。

 武豊騎手は何故、自らが「恋人」と語るシャダイカグラではなく、このベガの桜花賞をベストレースに挙げたのか。考えられる理由は2つあった。

 まず1つは、当時のファンやメディアの多くが「ユタカマジック」として絶賛したシャダイカグラの桜花賞。その起因となった”出遅れスタート”が意図的ではなかったことだ。武豊騎手は後に、この事実に関して「もし普通にスタートしていたら、もっと楽に勝てたと思います」と話しており、決して出遅れるつもりはなかったと主張している。

 つまり、いうなればシャダイカグラの桜花賞は「偶然」の産物であり、強いて挙げるなら、武豊騎手が事前にシャダイカグラの出遅れを可能性の1つとして予期していたからこそ、あれだけの奇跡的なレース運びに繋がったということだ。

 では、逆に武豊騎手は何故、ベガの桜花賞を特に高く評価しているのか。それは当時のベガのレースぶりをみれば、答えが見えてくるのではないだろうか。

 デビュー2戦目からコンビを組むこととなった武豊騎手とベガ。仕切り直しの新馬戦を4馬身差で圧勝し、2戦目のチューリップ賞も3馬身差で快勝。その結果、単勝2.0倍の1番人気で桜花賞に駒を進めている。

武豊騎手が語る「桜花賞ベストレース」は”伝説”の出遅れ勝ちでなく「あの名牝」の地味レース?天才が重要視する偶然ではない「必然」のプロセスのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  5. JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  10. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……