GJ > 競馬ニュース > キタサンブラック「無限の成長力」  > 2ページ目
NEW

武豊騎手絶賛のキタサンブラック「無限の成長力」の秘密に迫る。調教師、牧場スタッフらが語る昨年の年度代表馬の「3度目」の成長期とは

【この記事のキーワード】, ,

『東京スポーツ』の取材に応じた清水久詞調教師は「大袈裟なことをしているつもりはない」と、さも当然のように回答。キタサンブラックの優れた筋力では、通常のハードトレとなる坂路2本乗りでも負荷にならないというのだ。

「馬も人と同じで、トレーニングで鍛えてこそ強くなる」と師が話す通り、清水厩舎はハードトレで有名な厩舎。武豊騎手曰く「栗東で最もハードなトレーニングを行っている」そうだ。

 もともと並外れた身体能力の素質を持ったキタサンブラックが、そんな環境下にいるからこそ、今なお止まらぬ進化を遂げ続けているのは間違いないだろう。

 また、冒頭で「近年は幼駒段階の馴致や調教技術が発達し、競走馬のピークが全体的に早まっている」と述べたが、それは主に日本で、いや、世界でも最高峰の馴致施設と技術を誇る「社台グループ」の育成牧場が大きく関係している。

 実際に今年の皐月賞(G1)の1着アルアインと3着ダンビュライトがノーザンファーム、2着のペルシアンナイトが追分ファームと、生産はすべて「社台グループ」の牧場。古馬になっても猛威を振るっているが、特に3歳クラシックでは社台産のサラブレッドが無類の強さを誇っている。

 ただ、その一方でキタサンブラックを生産したのは日高町のヤナガワ牧場。総勢12名のスタッフがいる決して大きくはない牧場だが、コパノリッキー(フェブラリーS)やコパノリチャード(高松宮記念)らを輩出している敏腕牧場だ。他にもフェブラリーSを勝ったサンライズバッカスや、大阪杯を勝ったサンライズペガサスなど数多くの重賞ウィナーをコンスタントに送り出している。

 だが、意外にも2歳や3歳でG1を勝った馬は全日本2歳優駿を制したプライドキムと、菊花賞のキタサンブラックだけ。他のG1勝ちはすべて古馬になってからであり、2歳や3歳で重賞を勝った馬ですら稀な存在と、活躍馬は基本的に奥手の馬が多い。

 これはヤナガワ牧場の「馬の成長に合わせた育成」という確固たる育成方針があるからだ。

武豊騎手絶賛のキタサンブラック「無限の成長力」の秘密に迫る。調教師、牧場スタッフらが語る昨年の年度代表馬の「3度目」の成長期とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!