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ファンに愛されたマカヒキがついに引退、残された最強世代最後の1頭に熱視線

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マカヒキ

 2016年のダービー馬マカヒキが、近日中に引退することが分かった。今後は、北海道新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入りするようだ。

 3歳時には日本ダービー(G1)を制して、凱旋門賞(G1)にも挑戦したマカヒキ。その後は長らく勝てない時期が続いたが、昨年の京都大賞典(G2)で5年ぶりの復活Vを挙げたことは、多くのファンの記憶に今も残っているはずだ。

 9歳まで現役を続けられたのも、管理する友道康夫調教師が「脚元にまったく問題がなかった」と語ったように、頑丈な馬体があってこそだろう。

 故障する馬も少なくない競走生活において、無事是名馬を絵にかいたようなマカヒキの体質の強さは大きな武器。今度は種牡馬として丈夫な産駒を多く輩出してくれることを願うばかりである。

残された最強世代最後の1頭に熱視線

 一方で、引退を迎えるマカヒキと同世代でありながら、現在もなお重賞戦線で活躍を続けているのがエアスピネル(牡9、栗東・笹田和秀厩舎)だ。

 重賞3勝、G1でも2着3回、3着1回の実績を誇るエアスピネル。父にダービー馬キングカメハメハ、母に秋華賞馬エアメサイアを持つ良血である。

 デビュー時から母の主戦でもあった武豊騎手とコンビを組み、2歳新馬戦とデイリー杯2歳S(G2)を連勝し、朝日杯フューチュリティS(G1)で単勝1.5倍の断然人気に推されるなど、早くから世代トップクラスとして頭角を現していた。

 マカヒキと初めて相見えたのは、クラシック前の弥生賞(G2)だった。マカヒキやリオンディーズらとオッズでは完全な3強ムードだったが、ここでエアスピネルはマカヒキに約2馬身の差をつけられて3着に完敗。

 その後、マカヒキは皐月賞(G1)2着、日本ダービー優勝とクラシックで見事な結果を出したが、エアスピネルは皐月賞と日本ダービーでいずれも4着、菊花賞(G1)でもサトノダイヤモンドの3着に屈し、クラシック制覇にはあと一歩届かなかった。

 しかし、その後はマイル路線に切り替え、2017年のマイルCS(G1)ではペルシアンナイトのハナ差2着に好走。G1初制覇とはいかなかったものの、同時期にマカヒキがG1で結果が出ていなかったことを考えると、古馬となってからはエアスピネルの存在感にも十分光るものがあったといえるだろう。

 そして2年前からはダートへ転向。プロキオンS(G3)や武蔵野S(G3)などの重賞でも好走を続け、昨年のフェブラリーS(G1)ではカフェファラオの2着に入るなど、芝に続きダートでも良績をあげている。

 今年もこれまでフェブラリーS、かしわ記念(G1)、マイルCS南部杯(G1)などG1に度々出走。9歳を迎えた今もなお、一線級相手に挑み続けているのだから恐れ入る。過去33戦はマカヒキの28戦を超える出走数であり、その屈強な肉体と精神は称賛に値するだろう。

 とはいえ、すでに同世代のサトノダイヤモンド、リオンディーズ、ディーマジェスティ、ミッキーロケットらはみな種牡馬入りし、続々と産駒たちがデビューしている状況。エアスピネルもいつ引退となってもおかしくない年齢ではある。

 マカヒキの引退により、同世代のクラシック出走馬で現役(JRAに限る)を続けているのは、とうとうエアスピネル唯一頭となった。いつまで現役でいるかは定かではないが、これからもマカヒキ世代「最後の星」として、その奮闘ぶりを見守りたい。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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