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2017.04.28 13:22
ゴールドアクターで再び?アッと驚く横山典弘伝説。天才が魅せた代打満塁サヨナラホームランを振り返る。
編集部
「ゲートで出てくれたら逃げてもいいと思っていたのですが、スタートはやはり遅かったので、馬の機嫌を損ねない程度についていきました」
とコメントしているが、焦らず同馬の持ち味を出した好騎乗だったといえるだろう。
また負けはしたものの、それまで追い込んで届かない競馬を続けていたブエナビスタを先行馬に変えた手腕も評価したい。2009年第54回有馬記念のブエナビスタは、ここまで3戦連続で追い込んで届かなかった主戦の安藤勝己騎手から乗り替わり。この時陣営は「違った一面を引き出してくれることを期待しての騎乗依頼」と語っており、横山典弘騎手への期待の高さがうかがえた。結果はドリームジャーニーにわずかに及ばなかったが、それまでのような最後方からの競馬ではなく先行集団を見る前目の位置取り。有馬記念という大舞台で1番人気馬に騎乗し、それまでとまったく違う乗り方をするのは非常に勇気のあること。このブエナビスタには何十億円もの馬券がかかっており、大敗すればその批判は横山典弘一人に向かうからだ。しかしこのレースで完璧な競馬をして見せた横山典弘。結果2着に敗退したが、3歳牝馬での挑戦を考えればこれは最高の結果だったといっても異論はないだろう。
さらに前述した、追い込み馬ゴールドシップを外枠から先行させて快勝した2014年第55回宝塚記念。10番人気メジロベイリーで勝利した2000年第52回朝日杯3歳ステークス(現朝日杯フューチュリティステークス)など代打騎乗での勝利実績は枚挙にいとまがない。
馬の持ち味、相手、展開、コースを見極めた騎乗を見せるのが横山典弘騎手の持ち味。キタサンブラック、サトノダイヤモンドといった強豪を相手にどんな騎乗を見せるのか、そのレースぶりに注目が集まる。
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