キタサンブラック実は「壊し屋」!? ライバルたちの「その後の不遇」と名作マンガばりの頑強さ

4月30日の天皇賞・春(G1)をスーパーレコードで圧勝したキタサンブラック。ヤマカツライデンが常識はずれの大逃げをしただけに、2番手のキタサンブラックがほぼ「逃げ」の展開となった。ディープインパクトのレコードを超えるペースで走りながら、最後まで脚色にぶらず後続を完封した内容はまさに圧巻。現役最強の称号を得るに相応しいレースぶりだった。
一方、3着に敗れたサトノダイヤモンドは、レース後池江調教師が「レース後はガクガクだった」と、キタサンブラックを負かそうとした結果、相当な疲弊を見せていたようだ。大外からキタサンブラックを狙いに行かねばならない展開だっただけに、ダメージもより大きくなってしまった部分もあるだろう。今後は宝塚記念に臨むのか、秋の凱旋門賞を見据えて休養に入るのか未定としている。
唯一最大のライバルをねじ伏せ、レース後のダメージすら残す今のキタサンブラックは、今や「歴史的名馬」の域にあるとする声も少なくない。すでにG1競走5勝でその資格はあるが、まさに今こそが全盛期といえる状態だけに、今後の活躍も十分に予感させる。今後は予定どおり宝塚記念に向かうということなので、レコードタイムの激走を見せてもダメージは想定の範囲内ということだろう。その頑健さもこの馬のストロングポイントだ。
ただ、頑丈すぎる馬だけに、サトノダイヤモンドのようにそれについていこうとする馬たちからすればたまったものではないのだろう。一部では「壊し屋キタサンブラック」なんてあだ名までつけるものも出てきた。
実際、日本競馬トップクラスの馬として存在感を放った昨年から、キタサンブラックとシノギを削った馬たちが次々と「脱落」している。
昨年の宝塚記念、稍重馬場でながら逃げて前半1000m59秒台前半の厳しいラップを刻んだキタサンブラック。最後の直線では外から強襲したマリアライトとドゥラメンテに交わされ3着に敗れた。
PICK UP
Ranking
5:30更新
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
JRA「強制卒業」させられたリーディング下位騎手のフリー化が続々、内輪揉めや騎乗馬の確保を心配する声も…「誰も得をしなかった」介入とは
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA北村友一騎手「しがらき巡礼」で小倉リーディング!? “モレイラ旋風”吹き荒れる中、秋競馬は「中堅騎手」が高配当の使者になる?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 【朝日杯FS】「勝ち馬は強かった」ジャンタルマンタル降板の元主戦は16着大敗もかつての相棒を称賛。もう1頭の「大物」と暮れの中山で鬱憤晴らしへ
















