武豊「アシスト疑惑」に恨み節…キタサンブラックが泣いた物議、プロはどう見た?
FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会でサッカー日本代表が見せた奮闘ぶりは、日本中を興奮させた。最終予選が低調なパフォーマンスに終わったことに加え、ドイツやスペインといった強豪国と同じ枠に入ったことで予選敗退濃厚と報じられていたが、見事グループリーグを1位で突破した。
個々の能力で劣ると言われた日本代表は、森保一監督の下に一致団結。最終的にベスト16の壁は超えられなかったものの個の能力を組織力でカバーし、サッカーにおけるチームプレーの重要性を改めて示した姿勢は世界中から称賛を集めた。
一方、今週末に国民的行事・有馬記念(G1)が控える競馬は、チームで戦うサッカーとは異なり、馬1頭1頭が勝負する“個人競技”になる。それだけに「チームプレー」といったフレーズは、あまり耳にする機会がないかもしれない。
しかし、まったく縁がないかと言えば、そんなことはない。この有馬記念でも、かつて「組織の連携力」が大きく取り上げられたシーンがあった。
「組織力にやられた……」
今から6年前の2016年有馬記念。クビ差の2着に敗れたキタサンブラックの武豊騎手の口から思わず出た一言は、競馬ファンの間でも小さくはない物議を醸した。
レースは逃げ宣言をしていたマルターズアポジーが飛ばす展開で、キタサンブラックは武豊騎手が「想定通り」と振り返る2番手をキープしていた。1000通過は61秒と、同日同条件で行なわれたグッドラックHC(1000万下、現2勝クラス)の60.5秒よりもさらに遅いペース。ここまでは武豊騎手にとって、理想的な流れだったといえた。
だが残り1000m辺りから、サトノノブレスが早めの進出を開始。キタサンブラックに並び掛けようとしたところで一気にペースアップした。結果的にキタサンブラックはこの早すぎたペースアップが堪えて、最後の最後でサトノダイヤモンドに差し切りを許している。
「最後もいいタイミングで差し返せたかと思ったのですが……。3コーナーでサトノノブレスに突かれたのが痛かった」
これだけを見れば「これも競馬」と納得できるかもしれない。だが、問題視されたのはキタサンブラックに“嚙みついた”サトノノブレスと、勝ったサトノダイヤモンドが同厩・同馬主だったという点だ。
それもサトノダイヤモンドの鞍上C.ルメール騎手と、サトノノブレスのV.シュミノー騎手が同じフランス人ジョッキーだったというだけでなく、ゴール直後に固く握手していたのだから、武豊騎手が複雑な心境だったのは想像に難しくないだろう。
主催のJRAが公正確保を掲げる日本競馬では、特定の馬を勝たせるためのアシスト行為は、いわゆる“グレーゾーン”になっている。
それだけに武豊騎手も「組織力にやられた」と言うに留めたが、元JRA騎手の安藤勝己氏が自身のTwitterで「馬の状態、ルメールの仕掛け、同厩で同馬主のサトノノブレスのアシストまで完璧」とサトノダイヤモンドの勝因を語ったのだから、全国の競馬ファンの間で賛否両論が巻き起こったのも当然だろう。
特にキタサンブラックの単勝や、1着固定の三連単を買っていたファンからすれば「こんなのありか」と言いたくなるのも無理はない。実際にレース直後には、サトノ陣営を批判する声も少なからず見られた。
特殊な形で競馬史に残った一戦を「現場のプロ」はどう見たのだろうか。この年の有馬記念で馬連や三連複だけでなく、三連単も完全的中させた『競馬セブン』の関係者に話を聞いてみたところ「この有馬記念に限った話ではない」という驚きの答えが返ってきた。
「この年の有馬記念で大きな話題になったアシスト行為ですが、これは有馬記念が国民的レースだったことと、武豊騎手や安藤勝己さんといった競馬界を代表する有名人がアシスト行為の存在をほのめかしたことで、特別に注目されただけです。
もちろん、常日頃のレースからアシスト行為が明確に行われているわけではありませんが、同馬主や社台グループに代表される同系の一口馬主クラブなどの所有馬が同じレースに出走する以上、どうしても様々な利害関係が発生します。近年、問題視されている有力馬同士の使い分けも広義的にはアシスト行為の一つと言えるでしょう」(競馬セブン関係者)
例えば、期待の差し馬を有利にするために、同馬主の逃げ馬がハイペースを作るといった状況は、そこまで珍しいものではない。明確なアシスト行為ではないにしろ、一頭一頭の競走馬には必ず馬主、厩舎、生産者が関わっている以上、そこには様々な思惑があるはずだ。
しかし、こと馬券を買うファンからすれば、そういった「関係者の利害関係」まで推測して予想するのは困難を極めると言わざるを得ない。例えば2016年の有馬記念のレース前から、サトノノブレスがキタサンブラックに競り掛けることを誰が予測できただろうか。
そういった作戦の数々は、一部の関係者だけが知る完全なシークレットであり、明るみに出ることは陣営の大きな損失を意味する。我々のような“外野”がどれだけ事前のニュースを調べても1文字も記されてはいないだろう。
だが、常日頃からトレセンや牧場を出入りする『競馬セブン』の関係者なら、そういった陣営の深い事情も把握できるに違いない。
ましてや『競馬セブン』の総監督・徳吉一己氏は元JRA騎手学校教官であり、先日引退を発表した福永祐一騎手やメイケイエールの主戦・池添謙一騎手といったトップジョッキーを指導していた人物。
他にも内田博幸騎手の身元受入先を務めた嶋田潤元調教師や、競馬記者歴40年以上の実績がある“美浦トレセンの地獄耳”古川幸弘氏などのビッグネームが在籍。彼らであれば、各陣営の事情に深く入り込むことなど朝飯前だろう。
ちなみに当時のサトノノブレスの動向を「事前に知っていたか」と聞いてみたが、やはり「お答えできない」とのこと。ただ、事実として『競馬セブン』は2016年の有馬記念で馬連・三連複・三連単を完全的中させていることは伝えておきたい。
ちなみに、今週末の有馬記念について尋ねたところ、馬券のヒントになりそうな興味深い回答があったので追記しておく。
「我々が注目しているのは、タイトルホルダーVSノーザンファームという構図です。この有馬記念は、現在ノーザンファームの生産馬が4年連続で勝利中。昨年もエフフォーリアが勝って、そのまま年度代表馬に選出されています。
今年はそのエフフォーリアに加え、3歳馬の大将格イクイノックスもジャパンCではなく、こちらに回ってきました。当然、5年連続勝利を狙っていると思います。
また、ノーザンファームは年度代表馬も4年連続で輩出中。今年はG1勝ち馬が割れていて、2勝しているのは二冠馬のスターズオンアースと、天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)を勝ったタイトルホルダーのみ。
現状、年度代表馬の最有力は後者だと思いますが、有馬記念の結果次第で変わるかもしれません。関係者にとっては力の入る一戦だと思います」(同関係者)
言われてみれば、今年のタイトルホルダーVSイクイノックスは、かつてのキタサンブラックVSサトノダイヤモンドと構図が似ている。
残念ながら『競馬セブン』関係者からアシスト行為をほのめかす発言はなかったが、各陣営が「どういった思惑でレースに挑むのか」は深く情報収集されているに違いない。昨年の有馬記念でも馬連・三連複・三連単のパーフェクト的中を成し遂げている『競馬セブン』だが、“連覇”も当然視野に入っているだろう。
なお、現在『競馬セブン』では年末キャンペーン中、メールアドレスのみの無料登録で【有馬記念・馬連3点勝負買い目】が「無料」でゲットできるという。この機会を逃す手はないはずだ。
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※本稿はPR記事です。
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