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待ってろキタサンブラック! 安藤勝己氏が「世代No.1」と認めた4歳世代「最後の大物」シルバーステートが1年半ぶりに復帰戦へ!

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 すでに主戦の福永騎手を手配しており、陣営はG1レーシングの公式HPを通じて「福永騎手に感触を確かめてもらいながら、先週よりも少し強めに追いました。いまの重たい馬場で、まだ余力を残しながら、この時計は速いと思います。引き続き動きはいいので、このまま無事に復帰戦まで仕上げていきたいところです」と順調さをアピールしている。

「順当に行けば1000万下で苦戦するレベルの馬ではありませんが、1年半のブランクがどう出るかでしょうね。やはり故障がエビ(屈腱炎)なのは気になります。調整段階では軽快な動きを見せていても、レースで全力を出したときにどうか。そこさえ乗り切れば秋にはG1戦線に加わっていてもおかしくない存在ですよ。ジャパンCや有馬記念でキタサンブラックやサトノダイヤモンドと戦う姿が見たいですね」(競馬記者)

 確かに屈腱炎はサラブレッドにとって「不治の病」といわれている。有名な話では1994年に圧倒的な強さで史上5頭目のクラシック三冠馬となったナリタブライアンが、4歳初戦の阪神大賞典を快勝してから屈腱炎になった。

 その後、約半年で復帰を果たしたブライアンだったが、結局最後まで本来の姿を取り戻すことなく引退している。

 だが、近年は競走馬に対する医療技術も進歩し、屈腱炎を患いながらも全盛期に近い能力を取り戻している馬も確実に増えている。

 2011年のクラシックで、史上7頭目の3冠馬となったオルフェーヴルを最後まで苦しめたウインバリアシオンは4歳夏に屈腱炎を発症。シルバーステートと同じように約1年半の長期休養となったが、復帰戦となった金鯱賞(G2)でいきなり3着すると、有馬記念(G1)でも2着。勝ったオルフェーヴルの引退の花道を飾っている。

 昨年1月、長期休養を余儀なくされたシルバーステートに対し、管理する藤原英昭調教師は「これだけの馬なので、復帰後はとことん上まで行かせたい」と悔しさを滲ませながらも、強い決意を込めてそう語っていたのが印象的だった。

 最強世代といわれた4歳勢「最後の大物」がついにターフに帰ってくる。

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