
藤岡佑介「単勝1.5倍」圏外で大波乱のトリガーに…消極的レースでプログノーシスを再現

25日、阪神1Rの2歳未勝利(ダート1800m)は、3番人気のアルムエアフォルクが優勝。3番手追走から直線で抜け出すと、2着のセザンワールドを1馬身1/4差で退けた。
鞍上の永島まなみ騎手は、この勝利でG1騎乗が可能となる中央・地方合わせて31勝に到達。「大舞台でも乗せていただけるよう頑張りたいです」と新たな決意を口にした。
なお3着には15番人気のリコルドが入ったことで、三連単は121万2530円の大荒れ。同馬の複勝は歴代5位となる1万2840円の超高額配当となった。
「単勝1.5倍」圏外で大波乱のトリガーに…

一方で、この大波乱のトリガーとなってしまったのが、単勝1.5倍で4着に敗れたブリリオ(牡2歳、栗東・野中賢二厩舎)と藤岡佑介騎手のコンビである。
前走の新馬戦では2馬身半差の2着に敗れたが、勝ったのが稍重の阪神ダート1800mを1分53秒4の好タイムで駆け抜けた大物フルングニルだっただけに、敗戦もある程度は仕方なかったか。
ブリリオも3着には6馬身の決定的な差をつけており、またダート1800mの持ち時計が今回のメンバー中では断トツのトップだったことから、圧倒的な支持を受けることになったのも頷ける。
フルゲート16頭で争われたレース。ブリリオと藤岡佑騎手はスタートでまさかの2馬身ほどの遅れ。中団前目からレースを運んだ初戦とは打って変わって、後方からの競馬を余儀なくされてしまう。
勝負どころの4コーナーから直線入り口にかけても、先頭からは10馬身近く離された位置取り。最後は外から最速の上がりで差を詰めてきたものの、単勝502倍のリコルドも捕まえることができず馬券圏外に終わった。
「レース後に藤岡佑騎手が『遅い流れになっただけに、後手に回ったのは響きました』と話していた通り、スタートで遅れた上に、1000m通過が65秒1とスローになってしまったのが痛かったですね。またブリリオはエンジンの掛かりがやや遅いタイプだと思われるので、もう少し積極的に仕掛けて行ってもよかったかもしれません」(競馬誌ライター)
断然の人気を裏切ってしまっただけに、レース後のネット掲示板やSNSには「ひどい乗り方だ」「まさかこの馬を飛ばすなんて」「レース運びが消極的すぎるのでは」など、一部のファンから辛辣なコメントが飛んだのも無理はないか。
ちなみに藤岡佑騎手といえば、今月10日に開催された中日新聞杯(G3)でも1番人気のプログノーシスで道中ほぼ最後方の位置取りから、上がり最速で追い込むも4着に敗れたのは記憶に新しいところである。
「今回のブリリオも1番人気で上がり最速を出したにもかかわらず、わずかに馬券圏内に届かないという、この前のプログノーシスを再現するようなレースになってしまいました。
レース後にはSNSなどでやや厳しい声も上がっていたようですが、人気馬であまり間を置かずに同じ轍を踏むような騎乗をしてしまっただけに、ある程度は仕方のない部分もあるでしょうか」(同)
苦杯を舐める結果となったブリリオと藤岡佑騎手だが、レース後に鞍上が「スタートが良くなってくれれば」と振り返ったように、今回の敗因がゲートでの出遅れにあったことは明らか。コンビを継続するようであれば、次こそはキッチリと決めてほしいところだ。
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