JRA京都金杯(G3)変則3連覇中“金杯男”がお年玉をプレゼント!? 中京「連対率100%」の穴馬とは?
2023年の中央競馬は新年恒例の“東西金杯”で幕を開ける。
5日、中山では芝2000mが舞台の中山金杯(G3)が、中京では芝1600mが舞台の京都金杯(G3)がそれぞれ行われる。競馬界には「一年の計は金杯にあり」という言葉があるように、関係者は一年で最初の重賞で勝利を挙げ、ファンは的中馬券を仕留めて幸先いいスタートを切りたいところだろう。
現役騎手の中で最も多く“金杯”を勝っているのは、4勝で並ぶ武豊騎手(すべて京都金杯)、横山典弘騎手(全て中山金杯)、川田将雅騎手(中山金杯と京都金杯を2勝ずつ)の3人。今年は横山典騎手が京都金杯で有力馬の1頭マテンロウオリオンに騎乗する予定で、現役で単独最多となる5勝目を挙げられるかどうかに注目が集まる。
一方で、武騎手はアドマイヤビルゴとのコンビで参戦予定だったが、同馬が爪を傷めてしまったため、残念ながら中山金杯を回避。また、川田騎手は騎乗馬がなく、5勝目を狙えるのは横山典騎手のみとなってしまった。
そんな横山典騎手とマテンロウオリオンの強力なライバルとなり得る1頭が、松山弘平騎手との初コンビで京都金杯に挑むピースワンパラディ(牡7歳、美浦・大竹正博厩舎)だ。
明けて7歳を迎えるジャングルポケット産駒だが、キャリアは15戦と年齢の割に使い込まれていない。また、デビューから一貫して左回りコースだけを使われてきた生粋のサウスポーで、掲示板を外したのは4度しかなく、8着以下が一度もない堅実派でもある。
特に相性がいいのは中京コースで、2勝2着3回と5戦全てで連対を果たしている。2年前の当レースでもケイデンスコールの2着に入っていて、重賞レベルでも通用する力はすでに証明済みだ。
その後は左前脚の屈腱炎もあって、1年7か月の長期休養があったが、久々となった昨夏の関屋記念(G3)で5着、叩き2戦目の富士S(G2)ではスタート直後に他馬と接触する不利がありながら6着と大崩れしていない。
相性抜群の中京に舞台が替わり、叩き3戦目の今回は絶好の狙い目となるだろう。
4日正午時点で、『netkeiba.com』では単勝オッズ10倍台の想定6番人気。中京での実績を考えれば、妥当な人気といえるが、頭(1着)固定なら高配当にもありつけそう。
変則3連覇中“金杯男”がお年玉をプレゼント!?
何より、ピースワンパラディにとって心強いのが鞍上・松山騎手の存在だ。
昨年はJRAでG1勝利こそなかったが、全国リーディング4位の118勝をマーク。重賞では自己ベストに並ぶ9勝を全て異なる馬で挙げたのは特筆すべきだろう。
その松山騎手だが、“年初”における勝負強さも際立っている。20年にサウンドキアラで京都金杯を勝ったのを皮切りに、21年の中山金杯をヒシイグアスで、そして昨年の京都金杯をザダルとのコンビで制し、目下東西の金杯を“変則3連覇中”である。
4年前までは金杯と無縁だった松山騎手。横山典騎手の5勝目にストップをかけ、現役最多タイの4勝目を挙げることはできるか。ロケットスタートを切って、一年に弾みをつけたい。
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