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【AJCC(G2)予想】4歳馬ガイアフォースは「強くない」と見て切り!中穴クラスこそ狙い目あり!

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 今回は中山の名物レース、伝統の中距離重賞アメリカジョッキークラブC(G2・以下AJCC)を予想していく。

 先週の振り返り。まず愛知杯(G3)だが▲アイコンテーラー、△マリアエレーナは順当に来てくれたが、肝心の1着が切ったアートハウス。良馬場しか経験していなくても、あっさり重馬場を乗り切られてしまった。しかも、上がり最速の33.9秒で来られてしまってはどうしようもない。

 日経新春杯(G2)は△プラダリアが3着に入ってくれたが、2着はノーマークのキングオブドラゴン、勝ったのは切ったヴェルトライゼンデといいところなし。ヴェルトライゼンデは馬場が悪くても鬼神のような伸びを見せて差し切ってしまった。G1でどこまでというところはあるにせよ、今年ひと暴れしそうな予感がした。

 予想に戻ろう。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
中日新聞杯 5頭
菊花賞、金鯱賞 各4頭
有馬記念、中山金杯、福島記念、ディセンバーS(OP) 各2頭
天皇賞・春、天皇賞・秋、ジャパンC、アルゼンチン共和国杯、ステイヤーズS、チャレンジC、凱旋門賞 各1頭
条件特別(3勝クラス) 2頭
となっている。中日新聞杯組が最多ではあるが、明け4歳馬が菊花賞(G1)以来の初戦に選ぶケースも多いようだ。格付けがG2ということもあってか、条件戦から勝つケースは少ない。

 続いて人気順の成績を見ていこう。
1番人気 2-3-0-5
2番人気 3-0-2-5
3番人気 2-2-1-5
4~6番人気 1-2-5-22
7~9番人気 2-1-2-25
10番人気以下 0-2-0-51
となっている。昨年こそ1番人気が飛んだが、一昨年までは5年連続で馬券圏内。7番人気が2勝していることにも注目したい。2着に2回来ている11番人気のような大駆けにも注意が必要だ。

 これを踏まえて「◎」は9番エヒトとする。

 前走はチャレンジC(G3)。逃げ馬がハイペースの大逃げを打つ展開で中団を追走。直線の外目を上がって3着だった。

 昨年もオープン初戦にこのレースを選び、この時は見せ場もなく9着に敗れた。しかし、重賞4戦目の七夕賞(G3)を6番人気で強い勝ち方。2走前の新潟記念(G3)は大敗したが、前走3着なら復調したと見ていい。

 陣営からも七夕賞がピークで、新潟記念は無理をして使った結果だったとのこと。前走は上がり目を残しての3着で、ここは過去一番のデキとかなり強気なコメントが出ている。

 ここは陣営の「強気」に乗って本命視してみたい。

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バビット 撮影:Ruriko.I

「○」は5番のバビットを挙げる。

 前走の天皇賞・秋(G1)は、パンサラッサの大逃げについていけないまま、15着に大敗。

 極端な上がりの競馬になったこと、勝った馬の能力値が違いすぎたということで度外視していいだろう。むしろ評価すべきは2走前のオールカマー(G2)だ。1年7カ月ぶりの実戦で逃げを打ち4着も、勝ったジェラルディーナからは0.5秒差と僅差。長期休養明けと思えないパフォーマンスを見せた。

 陣営からはこのレースを目標に仕上げてきたとのことで、デキも良く鞍上の感触も良好。中山の芝2200mも向いているということで、展開次第ではという話が出ている。

 ここまで逃げて結果を残してきた馬だけに、確かにすんなりハナに立って逃げられるのが理想だろうが、前につけられれば十分結果を残せると見ている。加えてこの記事に詳しいが、鞍上の横山典弘騎手はこのレースで7勝を挙げる好相性の騎手。過去63回の歴史で実に1/9は横山典騎手が勝っている計算になる。

 復帰戦のオールカマーから騎乗しているが、馬の癖は既に把握しているはずだ。ここは騎手の尋常ではない好相性と併せて評価し、対抗としてみたい。

「▲」は穴っぽいところで7番スタッドリーを推す。

 前走のオリオンS(3勝クラス)は2馬身半差をつける完勝を飾った。

 明け5歳でキャリア16戦。その内訳が【4-4-4-4】と測ったかのような数字になっているが、着外4回のうち、掲示板に載れなかったのは2戦のみ。残りは2走前と3走前の4着で、良く言えば堅実な競馬、悪く言えば勝ち味に遅いキャリアを積んできた。

 陣営からは気候の変化が前走の勝因とした上で、変わりなく順調で展開不問、相手なりに走るので重賞でも、というコメントが出ている。

 オープン初戦で重賞、しかもG2戦と荷が重いのは確かだが、前走は休み明けで馬体重もプラス10kgと余裕残しだった。陣営の言う通りここでも好走は可能と考えて押さえておきたい。

「△」は人気サイドの4番ノースブリッジ、11番エピファニーと人気薄の14番ラーゴムの3頭を挙げる。

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ノースブリッジ 撮影:Ruriko.I

 ノースブリッジの前走は天皇賞・秋で、こちらも「○」バビットと同じく前目につけて、追走一杯になってしまった結果、11着に大敗している。

 3走前のエプソムC(G3)で重賞初勝利を挙げ、続く毎日王冠(G2)でもレコード決着の速い流れで0.4秒差の5着と健闘。前走は特殊なケース過ぎるので度外視すればそれなりの能力はある。

 陣営からは今までで一番動きにキレがあり、デキもいいとして、自分のリズムで走れればしぶとさを発揮できるはずというコメントが出ている。重馬場で良績が残っているように、パワーが必要な今の中山の馬場は向いているだろう。期待値込みで押さえる。

 エピファニーの前走はノベンバーS(3勝クラス)で、直線で粘っていた逃げ馬をゴール前で交わして勝利している。

 一昨年の10月東京の新馬戦(芝1800m)でデビューし、2着をマークしてから2歳時に勝ち星が挙げられず、昨年3月に3戦目で未勝利脱出。そこから無理をせず自己条件を4連勝してオープン入りした。

 この勢いは注目に値するし、陣営からもデキの良さとリズムに乗れればというコメントが出ている。ただ、デビュー戦から一貫して1800mの距離しか使われてこなかった。2Fの距離延長がどう出るか。

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ラーゴム 撮影:Ruriko.I

 ラーゴムの前走は中山金杯(G3)で、後方待機策から徐々に進出していったものの、直線で伸びきれず9着に敗れた。

 この馬は中山金杯の予想でも△を打っているが、上記の通り9着と結果が出せなかった。ただし勝ち馬からは0.3秒差と着順ほど負けているわけではない。

 交流重賞とは言え、ダートでそれなりに実績を残してきたように、パワーのいる今の中山の馬場は合っているはず。前走は良績のない後方からの競馬だったが、陣営の言うようにT.バシュロ騎手も2戦目でクセは掴んだと見て、もう一度押さえてみたい。

 人気どころでは6番ユーバーレーベンと10番ガイアフォースは切り。

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ユーバーレーベン 撮影:Ruriko.I

 ユーバーレーベンに関しては、このレースはとにかく牝馬に出番がないことが一番の理由。過去63回の歴史の中で牝馬が勝ったのは今から32年前の91年メジロモントレーしかいない。牝馬の出走自体が少ないのだが、それでも出番がなかったのは過去10年に絞っても確かなこと。オークス馬の底力は認めつつも、近走成績が今ひとつということで、ここは切りとする。

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ガイアフォース 撮影:Ruriko.I

 ガイアフォースに関しては「勢いのある4歳馬」の1頭。2走前に同じ舞台のセントライト記念(G2)を勝っていることで人気しているようだが、そのセントライト記念も前に残ったアスクビクターモアをゴール前ようやく捉えたというレース。

 ここまで古馬との対戦もわずか1回のみで、1勝クラスの条件戦だったことから、重賞級の古馬との初対戦でいきなり勝つほど強い馬かと言われると疑問が残る。例えば、このレースで5着だったラーグルフは今年の中山金杯を勝っているが、戦績にホープフルS(G1)3着があったことを考えると、元々が重賞級の器だったと考えられる。

 ガイアフォースに関しては「言われるほど強い馬ではない」と判断しており、ここは出番なしとして切りとする。

 ということで、今回は4番、5番、7番、9番、11番、14番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。ガイアフォースの一本被りが予想されるだけに、人気しそうな馬を押さえてはいるが、どの組み合わせでも好配当が期待できそうだ。

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